1926年10月13日(水) この日に発行された世界の新聞18紙の一面を、翻訳と解説で読めます。
モンゴメリー(アメリカ) · 英語
月曜の銃撃事件を当局が捜査、ギャング界は沈黙 商業関係者の会合で農業局の計画が承認される 綿花の販売へ、農家に資金援助を確約 1926年10月13日付のモンゴメリー・アドバタイザー紙は、シカゴ発のAP電を一面の筆頭に置いた。記事は、ホーリー・ネーム大聖堂の向かいの窓から放たれた機関銃の銃撃で「ハイミー」・ワイスとパディ・マリーが死亡し、弁護士W・W・オブライエンとワイスの仲間2人が負傷した後、ギャングたちが一斉に身を隠し、警察は手掛かりをつかめなかったと伝えた。記事はまた、警察がアル・カポネから事情を聴いたという情報を警察自身が認めなかったと報じた。一面の残りの記事は綿花問題を扱った。ワシントン発の記事は、ユージン・マイヤー・ジュニアが委員長を務め、メロン、フーバー、ジャーディンの各長官が加わるクーリッジ大統領の綿花委員会が、記録的な収穫の販売に向けて南部に資金と協力を約束し、見通しは1921年より良いと判断したと伝えた。別の記事は、アラバマ農業局連盟のオニール会長が提出した決議が商業関係者の会合で承認されたと報じた。決議は400万俵を市場から引き揚げ、アラバマ州の割当分を最長2年間、農業局が運営するプールで保持する内容だった。
ロンドン(カナダ・オンタリオ州) · 英語
衝突事故で列車乗務員らを処分 ゴドリッチの製粉所で男性が窒息死 健康と勤勉が基準と大臣、ただし門戸は開いている 1926年10月13日付のロンドン・イブニング・アドバタイザー紙は、9月18日にケント・ブリッジ付近で起きたカナダ太平洋鉄道の貨物列車死亡事故の続報を載せた。同紙は、会社の調査がまだ終わっておらず、運転指令係ダンカン・マッキンタイアと旅客列車の機関士ジョージ・R・ブランチャードが勤務に戻っていないと報じた。同紙は、列車指令を扱ったチャタムとボスウェルの通信士2人が持ち場に就いていることも伝えた。ゴドリッチ発の特報は、ウェスタン・カナダ製粉所の作業員ジョージ・ランドールがふすま貯蔵槽で窒息死し、検死陪審が10月18日まで休廷したと伝えた。カナディアン・プレスの記事は、新任の移民・植民大臣ロバート・フォークがマニトバ自由党協会の晩餐会で、健康で働く意欲があれば出身地を問わず移民を歓迎すると述べたと報じた。フォークは鉄道近くに無償の土地がもう残っていないとして、大土地所有者に入植者を公正に扱うよう求めた。
ベルリン(ドイツ) · ドイツ語
州議会で前代未聞の騒乱 連立交渉 ヴィルヘルムII世はドールンにとどまる 1926年10月13日のフォス新聞の一面は、プロイセン州議会がホーエンツォレルン家との和解法案を第二読会で可決した9時間の会議を大きく伝えた。記事は、共産党議員が議長団に物を投げ、議場の共産党議員がインターナショナルに、傍聴席が世界革命に万歳を叫び、共産党議員7人が退場処分となり、警官隊が議場に入った様子を詳しく報じた。記事は、旧王家の受け取る価値が以前の案の1億8100万マルクから9300万マルクに下がったという委員会の報告と、旧国王がホンブルク城館の居住権を使わないという旧王家側の表明も紹介した。同じ面で、本紙は中央党がドイツ人民党を加える大連立の交渉をブラウン首相に委ねようとする動きを伝えた。さらに本紙は、ヴィルヘルムII世がドールンを離れる準備をしているという報道をオランダ政府が否定した声明を載せた。
パリ(フランス) · フランス語
急進党大会 若きブラジル シャンティイ城で「ピンク・ダイヤモンド」が盗まれる 1926年10月13日付フィガロ紙の第1面は、ボルドーでの急進党大会を前に、リュシアン・ロミエの論説を掲げた。ロミエは、急進党の復活が自らの力によるのかカルテルによるのかを問い、党は社会党と時の政府の間で立ち位置を決めていると論じた。ロミエはまた、エリオの後任党首にマルヴィ氏が選ばれる見込みを示し、本当の決定は1928年選挙の選挙方式が決まるまで先送りされると予測した。ポール・アザールはリオデジャネイロから寄稿し、ブラジルの話し言葉と自然と近代生活に根ざした文学的ナショナリズムを語り、先輩世代を見下す二人の青年作家の姿を伝えた。アザールはこの動きを、百年前のフェルディナン・ドニの呼びかけと結びつけた。紙面はさらに、シャンティイ城の「宝物の塔」から「グラン・コンデ」と呼ばれるピンク・ダイヤモンドなどの宝飾品が夜のうちに盗まれた事件を詳しく報じた。記事は、梯子で堀を越え、戸板に穴をあけて侵入し、チェッリーニの作品を残していった犯人の手口を再構成した。
ウィーン(オーストリア) · ドイツ語
チェコスロバキアに二人のドイツ人閣僚 マリー王妃、元王太子カロルと和解 ユーゴスラビアで政府危機の公算 1926年10月13日のノイエ・フライエ・プレッセは、チェコスロバキアで成立したシュヴェフラ新内閣を歓迎する社説を1面に掲げた。社説は、農業者党の指導者シュピナ教授とキリスト教社会党の指導者マイア=ハルティング教授という二人のドイツ人が初めて入閣したことを、長年のチェコ民族主義支配からの転換の兆しと評価した。同時に社説は、この転換が穀物関税をめぐる争いで全チェコ連立が崩れた結果だと指摘し、顔ぶれよりも実際の変化が問われると論じた。パリ発の電報は、アメリカへ向かうルーマニアのマリー王妃の前に元王太子カロルが駅でひざまずいた場面を伝えた。ベオグラード発の電報は、ザグレブでラディッチがチェコの議員に取った態度をめぐり、ウズノヴィッチ内閣が総辞職する可能性を報じた。
アルジェ(アルジェリア) · フランス語
アメリカに対するわが国の債務 ベルギー市町村議会選挙 新たなスキャンダル この日の『レコー・ダルジェ』の一面は、10月12日付の外電3本を載せた。ロンドン発の記事は『モーニング・ポスト』紙のワシントン特派員を引用し、クーリッジ大統領がメロン=ベランジェ戦債協定へのフランスの留保を一切認めず、ドイツ鉄道債券の売り出しや最大2億ドルの貸付もフランスの批准まで認めない構えだと伝えた。ブリュッセル発の記事は、ベルギーの市町村議会選挙が平穏に行われ、カトリック党が勝利する見通しで、社会党がエノー州とリエージュ地方で後退し、懸念された共産党の進出は起きなかったと報じた。同じ記事は、この勝利に女性票が関係したと指摘した。ベルリン発の記事は、前ドイツ皇太子がホーエンツォレルン家の宮殿から美術品をひそかに持ち出して古美術商に売ったという『ヴェルト・アム・アーベント』紙の未確認の告発を伝えた。
サイゴン(現ベトナム) · フランス語
コーチシナのアンナン人有権者諸君へ インドシナ大学の入学はスポイトで一滴ずつ トンキンの洪水被災者を救うために 『レコー・アンナミット』のこの日の1面は、ブイ・クアン・チエウとグエン・ファン・ロンを筆頭とする立憲派の候補者たちが、コーチシナのアンナン人有権者にあてた礼状を冒頭に掲げた。署名者たちは、有権者がほぼ全会一致の票で自分たちの名簿を丸ごと植民地評議会へ送ったと述べ、批判者はもう自分たちを少数派とは呼べないと宣言した。署名者たちはまた、これからの闘いに向けて有権者との密接な接触を保つよう求めた。アンナン人学生の一団が署名した投書は、ハノイのインドシナ大学で8月19日に新設された入学試験を攻撃した。学生たちは、公教育局が受験者の志望校を無視したため、師範学校を志望した教員が別の学校に回されたと訴えた。通信員はトンキンの洪水について、何千人もの人々が飢えていると伝え、災害で利益を得る者たちを告発し始めた。
Czechia · ドイツ語
最初のドイツ人閣僚 最後の交渉 体制転換以来のドイツ人とチェコ人 1926年10月13日付のプラーガー・ターゲブラットは、チェコスロヴァキアの内閣に初めてドイツ人の閣僚が加わったことを1面で大きく伝えた。社説は、フランツ・シュピナ教授とローベルト・マイア=ハルティング教授の入閣について、本来なら当然のことが8年間の不自然な状況のためにほとんど歴史的事件の重みを帯びたと論じた。議事堂からの記事は任命の布告の末尾に続いて掲載された。記事は、農業者同盟の入閣決定が朝までに知られ、ドイツ・キリスト教社会党も午前中に同じ結論を出した経過を報じた。途中で切れた小見出しは、スロヴァキア人がなお誰かの帰還を待っていると伝えた。歴史論説は君主国の崩壊に伴う体制転換以来のドイツ人とチェコ人の関係をたどった。論説は、チェコ人が新国家に対してはるかによく準備しており、取り分を求めたドイツ人には力で答えが返されたと論じた。
ジュネーヴ(スイス) · フランス語
1926年10月13日付の第1面は、オーストリアのラーメク=リンテレン内閣が新政権に席を譲る間際にあるとするウィーン通信員の報告を冒頭に載せた。通信員は、政府が6000万シリング以上を前貸しした貯蓄金庫中央銀行の問題と、議会調査委員会が下オーストリアとシュタイアーマルクの地方銀行でフラン投機や架空口座を明るみに出したことを原因に挙げた。社説は、社会民主党のロベルト・グリムが国民議会議長をめざしたことを攻撃し、1918年にゼネストの指導者グリムを非難した同志の発言と、シャルル・ネーヌの論説「二枚舌か」を引いた。右端の記事は、ミッテルホルツァー、グジ、ハイムによるチューリヒからケープまでの水上機飛行を予告し、ヴェーゲナーの大陸移動説の検証やアフリカ諸民族の写真記録といった科学上の目的を強調した。
ベオグラード(現セルビア) · sr-Cyrl
1926年10月13日付のポリティカ紙は、一面でベオグラードの内閣危機を大きく伝えた。同紙は、急進党とラディッチ派農民党の連立が危機にあり、ウズノヴィッチ首相の政府がいつ総辞職してもおかしくないと報じた。同紙によれば、ラディッチ氏がザグレブ駅で取った振る舞いとアンジェリノヴィッチ博士の質問が争いの発端だった。同紙は、閣議が途切れ途切れに続き、ウズノヴィッチ首相が自分の執務室で協議を重ねた様子を伝えた。同紙はさらに、首相がトポラへ向かい必ず辞表を出すという知らせと、急進党党首パシッチ氏が緊急にベオグラードへ呼び戻されたことを報じた。
オスロ(ノルウェー) · ノルウェー語
キリスト教か強制か 政府の土地法案 クローネ ― 今日はどこまで引き上げられるのか 1926年10月13日付のアフテンポステン朝刊は、アーケルの教区牧師F・O・トマセンの署名論説を大きく載せた。トマセンは前回の国民投票では禁止法を支持していた。この論説でトマセンは福音書を根拠に、飲酒は法ではなく内面の確信によって克服すべきだと論じた。トマセンは禁止法に代わる策として、蒸留酒販売の規制、社会的保護活動、厳しい刑罰を挙げた。同じ紙面の記事は政府の新しい土地法案を報じた。法案は任意の土地仲介を柱とし、強制譲渡を未耕作の開墾可能地に限り、条件を所有者の居住地によって分けていた。さらに別の記事は、ノルウェー銀行が午後に相場変更を予告し、外国為替の取引が止まった様子を伝えた。この記事はまた、6月の21.95から6月25日以来の22.20までのポンド相場の推移を追い、同行の週報の数字を大規模な介入買いの証拠と読んだ。
ライデン(オランダ) · オランダ語
1926年10月13日付のライデン・ダハブラッドの一面は、北海の嵐がカトワイク・アーン・ゼーの漁師の家族にもたらした被害を大きく伝えた。同紙の経営陣は、父親が海で稼いでいた収入を失ったロガー船KW 152の家族のため、振替口座やアムステルダム銀行を通じた寄付を読者に呼びかけた。カトワイク発の記事は、K. W. 134「カトワイクII」の航海士ヤン・ダイクハイゼンが大波で海にさらわれ、一緒にさらわれた二人は船上に打ち戻されたと報じた。紙面はライデンで開かれた東インド週間の講演も取り上げ、講演者が蘭領東インドのフォルクスラートは期待を上回り、意図より速く発展したと述べたことを伝えた。
チュニス(チュニジア) · フランス語
政治の決算 ファシスト党の新規約が発効した リヨン駅でミラノ急行が普通列車の客車2両に衝突 この紙面は、パリの署名入り政治コラム、ミラノ発の外電、パリの事故記事を並べた。マルセル・ユアールは、戦争が各地の政党に潜在的な危機を残したと論じ、ヨーロッパが均衡を取り戻すまで政党は方向を見いだせないと書いた。ユアールは冶金カルテルの構想を平和の保障として歓迎し、トワリーとリヴォルノの会談をめぐる不安を退けた。ミラノ発の外電は、ファシスト党の40条から成る新規約を伝えた。新規約は党内の選挙職を廃止し、党をムッソリーニとムッソリーニが議長を務める大評議会の下に置いた。パリの記事は、リヨン駅の入口で車軸の折れた機関車が脱線し、通勤客を乗せた普通列車に衝突した事故を報じた。この事故で1人が死亡し、25人が負傷した。
上海(中国) · 中国語
江西方面、和戦両説 武昌和約交渉の経過 革命軍占領後の武昌 時報は1926年10月13日の紙面で、北伐軍による武昌陥落と江西での孫伝芳との戦いを伝えた。江西の記事は、南軍が双十節に南昌方面で動き、孫伝芳が自ら決戦を指揮するつもりだと報じた。同じ記事は捕虜の話として、蒋介石の主力が何度も損害を受けたとも伝えた。漢口通信は、武昌守備隊の講和申し入れを革命軍側が退け、城内で糧食が尽きて略奪が広がり、劉玉春が略奪者を斬首した経過を記した。三つ目の記事は、押収した銃砲が漢口へ運ばれ、陳銘樞が武漢の職に就き、慈善団体の委員会が埋葬を始めたと報じた。
北京(中国) · 中国語
鎮威軍第三・第四方面聯合軍団司令部 世界日報副刊合本 英語活用読本 1926年10月13日の北京『世界日報』のこの紙面には、奉天軍の鎮威軍第三・第四方面聯合軍団司令部の布告が載った。布告は、城内駐屯は一時の便宜だったと述べ、京師の秩序回復に合わせて部隊を他所へ移すと告げた。布告は、不逞の兵士が市民を荒らす恐れもあると認め、被害者の申し出方を説明し始めていた。同じ紙面には、副刊の1か月分を約120ページ、150編以上の1冊にまとめた合本の広告が並び、詩や小説、短劇、雑文の題名を列挙した。フォーセットの初級中学用教科書『英語活用読本』全6冊の広告は、直接法と口演法、あらゆる技能の練習、クレーギー式発音符号を売りにした。今回読み取れたのは、これらの記事の一部だった。
サンティアゴ(チリ) · スペイン語
1926年10月13日付のラ・ナシオン紙は、前日にサンティアゴのニュニョア競技場で行われた南米選手権の開幕戦、チリ対ボリビアの模様を伝えた。紙面は、両国のリボンを結んだ花束がアレジャノに手渡され、両チームの選手11組が抱き合った試合前の式典を報じた。同紙は、大統領が外相アントニオ・ウネウスや外務・陸軍両省の幹部を伴って到着した様子も記事にした。試合経過の記事は、アルボルタのコーナーキックからメンデスを経てアギラールが4分にボリビアの先制点を決めた場面を詳しく伝え、遠来のチームの序盤の戦いぶりを評価した。短信は、イララサバル大通りの交通と観衆を整理した警察を称え、コンクリートのスタンドに各国の旗が並んだと伝えた。
ブエノスアイレス(アルゼンチン) · スペイン語
ヤンキー政府、ソビエト承認を真剣に検討 ハリー・ウィルスの野望、昨夜あっけなく無残に終わる ウィルスを破ったシャーキー、昨日さっそくジーン・タニーに挑戦 クリティカ紙の一面は、前夜にブルックリンのエベッツ・フィールドで行われたヘビー級戦を、AP通信のニューヨーク電で大きく伝えた。記事によると、リトアニア系で元米海軍水兵のジャック・シャーキーはハリー・ウィルスを打ちのめし、左目をふさがせ、右目の上を深く切った。レフェリーのヘイリー氏は第13ラウンドに、反則を重ねたウィルスを失格とした。シャーキーは試合後すぐに王者ジーン・タニーへの挑戦を表明し、ウィルスは長いブランクを敗因に挙げた。電文は、この敗戦をウィルスが15年間で初めて白人に喫した黒星だと報じた。同じ紙面は、米政府がソビエト政府の承認を真剣に検討していると見出しで伝えたが、その下で判読できた本文はボクシングの記事だった。
Italy · イタリア語
1926年10月13日付の『イル・ピッコロ』は、コロンブスとマルコ・ポーロの記念式典のためにジェノヴァを訪れたヴォルピ財務大臣を一面の主な記事として伝えた。見出しは、ヴォルピがムッソリーニの示した道を改めて支持し、厳しい警告を発したと報じた。読み取れる本文は、大臣が商業会議所に到着した場面で途切れていた。ローマ発の記事は、恐慌を起こそうとする政治と取引所の敗北主義的な噂を非難した。小麦戦争の記事は過去8年間の収穫統計を引き、政府と巡回農業講座の功績をたたえた。この記事は、イタリアがおよそ6年で必要な小麦をすべて自給できるという専門家の見通しも紹介した。ロンドン発の記事は武昌陥落の最初の詳細を伝えた。この記事によれば、1万5000人の守備兵が40日間抵抗した末に、窮状と裏切りによって降伏した。見出しは上海への赤軍進撃の懸念を掲げた。