東亞日報
- 階級運動の科学的過程
- 研究会との絶縁を顧みず
1926年10月12日付の東亜日報は、無署名の社説「階級運動の科学的過程」の第1回を載せた。社説は、階級を財産の有無ではなく意識によって区別すべきだと説いた。社説はまた、農民の間での実際運動よりも、理知と感情の両面から階級的自覚を呼び起こす運動を第一に置くよう求めた。研究会との絶縁を伝える見出しの下で読める本文は、朝鮮に良い家屋が少ない理由を寒冷な気候や山林の乏しさ、李朝末の貪官汚吏による収奪に求めた。同じ文章は、オンドルが朝鮮人の活動性を奪ったという通説に反論した。続く短評「横説竪説」は、日本で首相暗殺を唱える怪文書が出回ったことと、総督府警務局長の交代を皮肉った。この読み取りは紙面の一部だけを対象とし、細かい本文の多くを含まない。
この版は1926年10月12日付東亜日報のうち二つの文章を訳し、紙面の残りは訳していない。縦組みの小さな本文の大半はぼやけていて書き起こせなかった。読めた部分にも疑問符で示した欠落があり、階級運動の社説は二文目の途中で文の続きが途切れている。研究会に関する見出しの下で読めた本文は朝鮮の家屋論と短評であり、その見出しに対応する記事本文はこの版に含まれない。細字の数字や人名は推測で補っていない。
翻訳
階級運動の科学的過程
(大正十三年三月十一日第三種郵便物認可)、大正十五
階級運動の科学的過程 一
階級は、財産の有無だけで区別すべきものではなく、意識のいかんによって区別しなければならない。いかに財産がなく、その日その日を稼いで食べる無産者であっても、人々に向けて熱烈な心で実際運動にばかり熱中することは、先駆者として社会的発展のために大いに考慮すべき点だと言えよう。もちろん農民階級にとって実際運動も必要である。しかし、その実際運動以外の運動を無価値と考えたり、甚だしくは有害無益とみたりする人がいるようだが、これは大きな誤解だと我々は信じる。我々の見解によれば、それとはまさに正反対[?]であって、その意識を持たせる運動、すなわち理知的な面であれ感情的な面であれ、何らかの方法でその階級的自覚を呼び起こす[?]こそが主となり、第一次の運動とならなければならないと信じる。この事実を科学的見地から確実に把握する先駆者が多く現れることを願い、祈る。六面
研究会との絶縁を顧みず
箱[?]事行形式[?]……自らの[?]末年[?]重い[?]礼文[?]……[?]日常[?]察の[?]民が[?]生活[?]した[?]方式[?]その才[?]いかに[?]民族[?][?]……
稀少である原因を考察すると、気候が寒いため部屋が広すぎると暖めるのに不便で、したがって不利であることがその一つであり、山に木が多くないことがその一つであり、家を立派に建てて住めば貪官汚吏の侵害と剥奪を受けるおそれが多いことがその一つである。さらに、遠い山に棟や梁の材木となるような森林が少ないのも、貪官汚吏の横暴が庶民の山林への関心を失わせたことがその原因の一つであると思えば、李朝末の政治の腐敗が多方面に苛烈な害毒を及ぼし、家屋に関して不幸の悪しき原因となったことは明らかである。
一般に朝鮮でも日本でも、家に入るときには履物を脱いで入るため、また部屋の中はオンドルであるため部屋が暖かく、ひとたび座り込めば外に出て働こうという気持ちが少なくなる。すなわちオンドルが森林の一因だと言われる。しかし私はこれにすぐには賛成しない。寒い地方に住む人々は、必ず何らかの方法でその居室を暖めるものである。部屋を暖かくして過ごしているからこそ、その人々は寒い屋外で活動できるのである。だから我が朝鮮よりさらに寒い北方に住む人々は、部屋を朝鮮よりはるかに暖かくして暮らしている。部屋が暖かいことが特に我々朝鮮人の活動性を減殺したと考えるのが通常だという。
横説竪説
◇近ごろ日本では脅迫的な怪文書がほとんど流行のように頻繁に出ているが◇今度は「憂国志士吉田松蔭」の名義で、現内閣の秕政を攻撃し首相暗殺を唱える怪文書事件がまた起きたという◇黄泉にいる「憂国志士」からまで脅迫されては、首相も寝つきが悪かろう◇総督府警務局長が丸山[?]から代わったかと思えば、今度は浅利が来るのだから、深い害はないのだろうか。高長十
解説
1926年の朝鮮で階級意識が論点になった事情
この社説は、階級を財産ではなく意識によって区別すべきだと論じ、階級的自覚を呼び起こす運動を農民の間での実際運動より先に置くよう求めた。社説が出たのは、組織された朝鮮の共産主義運動がまだ新しい時期だった。朝鮮共産党は1925年にソウルでの秘密会合で結成されたばかりであり、結成当初から対立する派閥の争いを抱えていた。思想の啓発を実際の運動より先に置くべきだという社説の主張は、組織された左派がまだ若く分裂していた時期に読者に届いたのである。社説はどの党や派閥の名も挙げていない。科学的見地に立つ先駆者を求める主張は、特定の団体の方針を伝えたものではなく、新聞自身の立場である。東亜日報は当時すでに外国の思想を紹介する場として人気を集めていた。階級や意識、科学的方法といったマルクス主義の語彙が社説に並んだ背景には、この紙面の性格がある。
横説竪説が皮肉った内閣と研究会
短評「横説竪説」が現内閣、首相と呼んだのは、第1次若槻内閣と若槻礼次郎首相である。この内閣は憲政会の若槻を首班として、1926年1月30日から1927年4月20日まで政権を担った。内閣は貴族院では研究会と公正会という二つの会派を支持基盤としていた。紙面の見出しにある研究会は、この貴族院会派を指すとみるのが妥当である。したがって、絶縁を顧みないと伝える見出しは、政府側と貴族院の支持会派の間の摩擦を示している。貴族院は、明治の指導者たちが英国の貴族院を手本に、選挙で選ばれる衆議院への対抗勢力として意図して設けた議院だった。このため、政党内閣は衆議院の多数とは別に、任命議員と世襲議員から成る貴族院でも支持を確保する必要があった。黄泉の憂国志士にまで首相が脅されるという短評の皮肉は、ソウルの朝鮮語紙が東京の政局の緊張を見ていたことを示している。
1926年の東亜日報と総督府警察への皮肉
東亜日報は、1919年の三・一運動の後に植民地政府が朝鮮人経営の新聞を限られた数だけ認める方針を打ち出したことで創刊できた新聞である。同紙は1925年8月1日に紙面を6ページに増やしており、この紙面に残る六面という表記はこの6ページ体制と合う。同紙は1926年3月に三・一運動記念日に関する演説を掲載し、そのために停刊処分を受けた。この号はその7か月後に出た。短評の結びは、総督府警務局長が丸山から浅利に代わったことを取り上げ、浅利という名と深害という語を掛けて、深い害はないのかと問うた。停刊を経験したばかりの新聞は、この言葉遊びによって植民地警察の人事に読者の目を向けさせたのである。
原文
階級運動의科學的過程
(大正十三年三月十一日第三種郵便物認可)、 大正十五階級運動 의 科學的過程一階級 은그것을 財産 의 有無 로 만 區別 할것이아니라 意識 의 如何 로 因 하야 區別 하지아니하면 아니된다아모리 財産 이업서서그 날그날을버러먹는 無產者 라고 사람에게 熱念 한마음으로써 實際運動 에만 熱中 하는것은 先動者 로서 社會的發展 을 爲 하야 크게 考慮 할바라고 할것이다 勿論農民階級 의게 實際運動 도 必要 하다그러나그 實際運動以外 의 運動 을 無價値 하게 생각을하 거나 또는 甚 하면 有害無益 하 게 보는사람이잇는듯하나 이 는큰 誤解 인줄밋는다 吾人 의 見解 에 依 하면 그와는 正反 [?] 로 그 意識 을가지게하는 運即理知的方面 으로나 感情方面 에이서서 어느 方法 으로 그 階級的自覺 을 이르키는 [?] 이 主 가되고 第一次 의 運動 되지아니하면 아니될줄밋는 이러한 事實 을 科學的見地 에 確實 히 把握 하는 先驅者 가만히 기를바라고빈나 六面
研究會絶緣不顧
篋 이 [?] 事行形式 [?] 에또 의 自 한 [?] 末年 [?] 중한 [?] 禮文 [?] 에또 [?] 日常 [?] 察 의 [?] 民 이 [?] 生活 [?] 하다 [?] 方式 [?] 하여 의그 才 [?] 엇지 [?] 民族 [?] [?] 不 으로 稀少 한 原因 을 考察 하건대 氣候 가춥기때문에 방이넘어커서 서는 방을덥히기에 不便 하며딸 아 不利 한것이그한아이오 山 에 나무가만치못함이 그한아이오 집을버첫하게 잘지어노코살면는 貪官汚吏 의 侵害 와 剝奪 을 當 할 要處 가만흠이그한아이다 그런 먼 山 에 棟樑 의 材木 이될만한 森林 이적은것도 貪官汚吏 의 橫暴 가 庶民 의 山林 의 興味 를 업신것 이그 原因 의한아인것을생각하면 李朝末 의 政治 의 腐敗 가 여러 方面 으로 酷烈 한 害毒 을 기치어서 家屋 에 對 하여 不幸 의 惡原因 이 됨이 分明 하니라 一般 으로 朝鮮 이나 日本 이나 집안에들어올적에는 신을벗고 들어오기때문에 방안에서는 溫突 인때문에 방안이따뜻하야 한번들어안즐것가트면 박 게나가서 일할생각이적어진다 곳 溫突 이 森林 의 一原因 이라한 다 그러나나는여기에 對 하야 얼는 贊成 하지아니한다 칩 은 地方 에사는사람들은 반듯 이어떠한 方法 으로든지 그 居室 을 따뜻하게덥이는것이다 그 방을 따뜻하게해노코 지나는 따문에 그사람들은 칩은밧게 서 活動 을할수가 잇는것이다 그러므로 우리 朝鮮 보다더칩은 北方 에사는사람들은 그방을 朝鮮 보다 훨신더덥게 만들어 놋코지낸다 방이따뜻한것이 特 히우이 朝鮮 사람의 活動性 을 減殺 하엿다고 생각하는것은 通常 이라한다 橫說竪說 ◇ 近來日本 에서는、 脅迫的怪文書 가、 거의 流行的 으로 頻頻 한 中 인데 ◇ 今番 에는 『憂國志士吉田松蔭』 의 名義 로、 現內閣 의 批政攻擊首相暗殺 의 怪文書事件 이、 또 생겻다고 ◇ 黃泉 에잇는 『憂國志士』 에게서 까지、 脅迫 을 當 하야서는、 首相 도잠자리가사나울걸 ◇ 總督府警務局長 으로、 丸山 [?] 代 된니、 이제 淺利 가 來 하니、 深害 는업슬는지。 高長十