L’Écho d’Alger
- ローターを使う唯一の船「バルバラ」がわが港に寄港
- 独仏共同発表
- よい知らせ
バルバラの寄港記事はドイツ船籍と風力を取り込む3本のローターを紹介した。ほかにトワリー会談後の政府承認を条件とする外交発表を掲載し、ヴィオレット総督の任務が更新されないかもしれないという未確認の噂を歓迎していた。
一面から画像照合した範囲の抜粋。部分読解であり、各記事や一面の全文ではない。
翻訳
ローターを使う唯一の船「バルバラ」がわが港に寄港
昨日朝、スローマン海運会社のドイツ船籍の貨物船「バルバラ」がアルジェに寄港した。
いわゆるローター船で、回転して風の力を取り込む巨大な円筒、ローターを3本備えている。
独仏共同発表
両大臣は包括的な解決に向けて見解を一致させた。ただし、それぞれ自国政府に諮ることとしている。
両政府がこの見解を承認すれば、望ましい成果を得るため、協力を再開する。
よい知らせ
パリ、9月17日。「ラ・リベルテ」に次の記事が載っている。
アルジェリアでは、ヴィオレット総督は再任されない、という噂が流れている。
解説
円筒で船が進む仕組み
バルバラの直立した円筒は、帆を張らずに風を利用する装置だった。モーターで円筒を回すと、周囲を流れる風に圧力差が生じ、横向きの力が働く。マグヌス効果と呼ばれる現象で、風向きが適していれば船の推進を助ける。アルジェへの寄港は、実験的な風力利用の商船を、港の日常の中で見られる機会だった。
和解を実際の合意にするために
ロカルノ諸条約はドイツ西部の国境を保障し、独仏の和解を欧州外交の中心に据えた。「包括的な解決」は、両大臣が友好的に会談するだけでは成立しない。共通の構想を国の約束に変えるには、帰国後に政府内の支持を取り付ける必要があった。共同発表が両政府の承認に触れているのは、この次の政治的な関門を示している。
総督の退任が「よい知らせ」になる理由
ヴィオレットの統治方針は政治的な対立を招いていた。フランス国民議会の経歴資料によると、彼は一部のアルジェリア人へのフランス市民権付与を進めようとし、入植者側の利害と衝突した。「よい知らせ」という見出しには、その植民地政策をめぐる争いの一方を歓迎する姿勢が表れている。再任をめぐる噂は、一人の官僚の人事を超えた意味を持っていた。
原文
Le « Barbara », l’unique bateau utilisant les rotors, fait escale dans notre port
Hier matin, a relâché à Alger le cargo « Barbara », de la Compagnie de Navigation Sloman, battant pavillon allemand.
C'est ce que l'on appelle un navire à « rotors », c'est-à-dire qu'il est muni de trois énormes cylindres (rotors) dont le rôle est de capter la force du vent par la rotation.
Un communiqué franco-allemand
Les deux ministres ont accordé leurs points de vue sur une solution d'ensemble, chacun d'eux se réservant d'en référer à son gouvernement.
Si leurs points de vue sont approuvés par leurs gouvernements, ils reprendront leur collaboration pour aboutir aux résultats désirables.
Une bonne nouvelle
Paris, 17 septembre. — On lit dans la Liberté :
C'est le bruit qui court en Algérie : M. Viollette, gouverneur général, ne verrait pas sa mission renouvelée.