この日に発行された世界の新聞17紙の一面を、翻訳と解説で読めます。
ワシントンD.C.(アメリカ) · 英語
- 政府、ティーポット・ドーム賃貸借訴訟の控訴審で勝訴
- 救助隊、きょう坑内の43人に到達の可能性
- 米国の世界裁判所参加は立ち消え、多くが判断
1926年9月29日付イブニング・スターは、進行中の訴訟、救助活動、外交上の行き詰まりを伝えた。ティーポット・ドーム事件では政府の控訴審勝訴を報じ、フォールとシンクレアの取引に対する裁判所の厳しい批判と、賃貸借契約の取消し、立ち入りの差止め、採取した石油の計算報告を命じる判断を紹介した。パブスト鉱山の記事では、閉じ込められた全員の生存を速報し、詳報では救助隊が試みていた危険な進入経路を説明した。デービッド・ローレンスは、米国と外国側の条件が折り合わず、世界裁判所への米国参加が政治的に行き詰まったと論じた。
モンゴメリー(アメリカ) · 英語
- ティーポット・ドームの賃貸借契約訴訟、控訴裁判所が原判決を破棄
- グリーン支持の党勢力、グロースベック派を打ち砕く
- 綿花の暴落を食い止める運動、南部で始まる
1926年9月29日付モンゴメリー・アドバタイザーは、ティーポット・ドーム訴訟で原判決が覆され、マンモス石油会社の賃貸借契約取消し、不法侵入の差止め、収支計算が命じられたと報じた。ミシガン州からは、警官がグロースベック支持者を会場から締め出し、共和党大会でグリーンの候補者が指名される中、知事の政治組織が崩壊したと伝えた。ミシシッピ州の記事は、綿花の出荷差し控えに向けた協議の呼びかけを取り上げ、現値では農家が損失を被るとするクロスビーの警告と、生産調整や作物の多様化を求める発言を伝えた。
ロンドン(カナダ・オンタリオ州) · 英語
- 大群衆が壮麗な式典を見守る
- 当地への不法入国で拘禁1年
- メキシコで群衆が学校の再開を阻止
ロンドン・イブニング・アドバタイザー紙は、セント・ピーターズ神学校の新校舎の開館を宗教界と市民社会の大きな行事として取り上げ、物質主義と軍国主義を戒める説教や、5,000人を超える参列者について伝えた。警察裁判所の記事では、不法入国の罪を認めたジェームズ・エドワード・ダーラムに拘禁と罰金が科され、服役後に強制送還されることを報じた。エル・ウニベルサル紙に基づく通信は、トナラで教師が襲われ、公立学校の再開が阻止され、軍隊が派遣されたと伝えた。
ベルリン(ドイツ) · ドイツ語
- ゲルマースハイム事件の報告
- フランス側の説明――正当防衛
- 1923年のフェーメの歴史
ゲルマースハイムの銃撃事件について、紙面は鋭く対立する二つの説明を伝えた。プファルツ側の調査は、武器を持たず酔ってもいない若者たちが一方的な暴力を受けたとし、フランス側は、繰り返し襲われた士官が正当防衛に出たと主張した。別の記事は、黒い国防軍とフェーメ殺人をめぐる証言が公開前に何度も審査される手続きを皮肉り、政府の秘密保持によって公開の検証が遅れる様子を報じた。
パリ(フランス) · フランス語
- 社会主義者が左派連合を糾弾
- ライン川の向こうの新聞とポアンカレ氏
- 統治するとは先を見通すこと
『ル・フィガロ』の選ばれた論説は、国内の政治的権威、対外的な和解、行政区画の再編を取り上げた。ガスコワンは、リヨンの社会主義者に反論するエリオ、とりわけ合法性に訴えるその姿勢に矛盾があると論じた。マレは、ポアンカレの演説に対するドイツ側の反応を、国内政治の潮流と占領からの解放への期待に結びつけて説明した。カサニャックは、県参事会の統合を、地方圏の組織化に向けた重大な一歩と捉えた。
ウィーン(オーストリア) · ドイツ語
- コンディリス内閣の辞職。
- 仏露条約の予告。
- 露リトアニア友好条約。
1926年9月29日付『ノイエ・フライエ・プレッセ』は、アテネ、パリ、モスクワで進む政治交渉を伝えた。アテネ発の記事は、比例代表制と次の選挙を誰が実施するかをめぐる対立から、コンディリスが辞表を提出し、大統領が受理を拒んだ経緯を報じた。パリ発の記事は、ド・モンジーが独仏接近とともにソビエト・ロシアとの条約の可能性を語ったことを伝えた。モスクワへのリトアニア首相の訪問については、友好・中立条約の調印が予定され、バルト協定問題が新たな段階に入ると報じた。
アルジェ(アルジェリア) · フランス語
『レコー・ダルジェ』は、財政代表団と匿名の医学関係者の異論を挙げ、ヴィオレット総督の産婦・乳児援助計画を批判し、十分な事前検討を求めた。リヨン発の記事は、金融不安のなかで政府に加わったエリオが、社会党市議の批判に対して行った弁明を伝えた。新聞論評欄には、平和をめぐるフランス指導者の一致を強調する立場と、戦争の起源についてのポワンカレの自己弁護を国家の外交から切り離すよう求める立場という、対独和解への二つの考え方が並んだ。
サイゴン(現ベトナム) · フランス語
- 現地人運転手には共済会をつくる権利がない
- 植民地評議会選挙
- 知事代理
1926年9月29日付『レコー・アンナミット』は、日々の暮らしの不安と選挙をめぐる約束を同じ紙面で伝えた。辛辣な論説は、共済制度、家族の生活保障、旅先で眠る場所を求める運転手たちを取り上げ、歴代の当局者が請願を放置したと批判した。Truong-Van-BênとNguyên-Phan-Longは綱領の提示を控えつつ、自主独立の姿勢、粘り強い要求、愛国的な連帯を掲げて再選への支持を訴えた。その傍らには、投票への介入を禁じ、全職員への周知を確認するよう命じたル・フォル知事代理の通達が掲載された。
Czechia · ドイツ語
- 決め手は演説ではなく行動
- 共産主義内部の反対派。
- ギリシャの王党派が前面に。
1926年9月29日付『プラガー・タークブラット』は、再燃した仏独間の戦争責任論争に対する米国紙の反応を取り上げ、責任、賠償、具体的な協力をめぐる異なる見方を伝えた。モスクワからは、党協議会を前にした共産党反対派内部の経済政策上の相違と、指導者間の個人的な対立を報じた。アテネからは、コンディリスが内閣の辞表を提出するなか、党首らが選挙までの政権維持、軍の影響力、政体の問題を協議したと伝えた。
ジュネーヴ(スイス) · フランス語
- ギリシャ問題
- チューリヒでの商業教育国際会議
- パリ通信
1926年9月29日付『ジュルナル・ド・ジュネーヴ』は、混乱を経た政治と国際協力の再建を論じた。ギリシャの論説は、新政権成立の背後にあった暴力に触れながら、パンガロス失脚後の立憲政治への復帰の約束を歓迎した。チューリヒからの記事は、戦争で途絶えた商業教育の国際協力を再開する動きを伝えた。パリ通信は、ドイツ国民と旧指導者を区別したポアンカレの姿勢を擁護し、1914年の戦争責任をめぐる対立が心の和解を妨げていると論じた。
ベオグラード(現セルビア) · sr-Cyrl
- わが国の預金者保護
- ベッサラビア問題
- ケマル・パシャの恋物語
1926年9月29日付『ポリティカ』の掲載記事は、家計の預金保護から国際外交、婚姻制度の改革へと話題を広げた。パヴリッチ博士は、預金者を守るため、金融機関による共同監査と経営難に陥った機関への支援を提案した。アヴェレスクはイタリアとの友好関係を擁護し、政治的関係を将来の通商条約に結びつけるとともに、ベッサラビアに対するルーマニアの権利を主張した。ケマルとラティフェの記事は、トルコ女性の地位向上を称賛する一方で、離婚の原因を妻の激しい愛に求める物語を伝えた。
オスロ(ノルウェー) · ノルウェー語
- 船主協会の船舶抵当融資機関、
資本金800万で発足へ。
- それさえもしない!
- 問われていること。
1926年9月29日付アフテンポステンは、資金の処分や協会の活動と組織、新たな船舶抵当融資機関をめぐる船主たちの論争と、船員の寡婦への援助問題を伝えた。社説は、アーケルの学校施設の利用や、施設・住宅の建設と雇用への責任をめぐり、労働者政党の指導部を攻撃した。教区牧師マルクス・イェッシングは、来たる禁酒法の国民投票について、賛成派と反対派は酒におぼれない国民という目標を共有しながら、その手段で対立していると論じた。
ライデン(オランダ) · オランダ語
- サンダース石鹸工場75周年。
- ライデン劇場。
- ノールトウェイケルハウトの殺人事件。
1926年9月29日の『ライツ・ダハブラット』は、サンダース社の周年行事について、従業員の厚意、にぎわった祝賀の会、夜の集いを伝えた。劇評は、来訪したイングリッシュ・プレイヤーズの出演者の大半を並の水準と評価し、オランダの劇団もショーの作品を少なくとも同じくらい上手に演じると評した。事件記事は、失業中の靴職人が縁日で暴行を受けて死亡した経緯と、その後の逮捕や証人聴取を報じた。続いて、家具工場火災の記事が載っていた。
チュニス(チュニジア) · フランス語
1926年9月29日付『ル・プティ・マタン』の選録記事は、ヨーロッパ外交と政府の行動のあり方をめぐる議論を伝えた。アンリ・バルドは、ラインラントとザールからの早期撤退やフランスの財政を産業協力に結びつけ、仏独の和解を具体的な協定へ進めるよう訴えた。植民地論評は、ポアンカレの演説とサローの開発構想の放置を批判し、植民地の設備充実を求めた。ワルシャワとベルリンからの記事は、再組閣されたバルテル内閣への信任が不確実な状況と、議会なしで統治するというピウスツキの発言とされる脅しを報じた。
上海(中国) · 中国語
- 二つの大特価
- 中孚銀行の配当金支払い公告
- 樊山の詩・詞・散文稿
1926年9月29日付『時報』の選録広告には、書籍の購入と日常の金融サービスに関する案内が並んだ。商務印書館は英語の習語集と哲学辞典を値下げし、記念図書券を添える販売期間が残り2日であると告知した。中孚銀行は貸付、送金、外国為替と各種の貯蓄預金を案内した。広益書局は紙質や帙入りの装丁をうたい、割引、通信販売、各地の支店を通じて樊山の著作を売り込んだ。
ブエノスアイレス(アルゼンチン) · スペイン語
- 昨日、猛烈なハリケーンがベラクルスと周辺を襲った
- スペイン人泳者、ひそかに英仏海峡横断を試み溺死
- 明日、チェンバレンとムッソリーニがタンジール問題で会談
1926年9月29日付『Crítica』は、ベラクルス周辺の洪水、発電所の停止、電信の不通、船舶の沈没を伝え、ハラパからの豪雨と死者の報告も掲載した。英仏海峡からは、単独で横断を試みた若いスペイン人泳者の遺体が発見されたと報じた。ジュネーブとロンドンからの記事は、チェンバレンとムッソリーニの会談を見通し、タンジールやアビシニアの利権を論じるとともに、開催地の候補と会談の目的が公表されていないことを伝えた。
Italy · イタリア語
- リラの喜ばしい回復
- 首相の演説
- トスカーナで甚大な被害をもたらした豪雨
1926年9月29日付『イル・ピッコロ』は、政府の通貨政策や行政施策とともに、甚大な被害をもたらした暴風雨について報じた。経済通信社の記事はリラの回復を称賛し、通貨の国外流出の阻止に続いてデフレーションと信用の引き締めが進められたと伝えた。パリからの記事は、ポアンカレの演説、とりわけ対独姿勢が広く支持される一方、行政施策には議会の監督や価格統制をめぐる批判が出たと報じた。トスカーナからは、救助活動とともに、毛織物工場、農地、橋、食料を脅かす洪水被害を伝えた。