Evening Star
- 共和党が下院を制す 6州が「ウエット」に投票 イリノイではスミスが勝利
- ミルズ殺人事件の陪審員選任、ホール未亡人は平静
- ラングレー夫人、女性新人候補19人のうちただ1人議会に当選
1926年11月3日付のイブニング・スター紙は、前日の中間選挙の結果を伝えた。G・グールド・リンカーン記者は、共和党が唯一の全国規模の争いである下院を制し、民主党がこれまでの開票でマサチューセッツからアリゾナまで共和党の上院6議席を奪ったと報じた。同じ見出しは、6州が「ウエット」に投票し、イリノイ州でスミスが勝ったことも伝えた。AP通信はニュージャージー州から、ホール=ミルズ殺人事件の公判で陪審員が1時間半で選ばれ、パーカー判事が弁護人と協議に入ったと伝えた。別のAP記事は、下院入りを目指した女性新人19人のうち当選者はケンタッキー州のジョン・W・ラングレー夫人ただ1人だったと報じ、夫が禁酒法違反の共謀で服役中であることにも触れた。
翻訳
共和党が下院を制す 6州が「ウエット」に投票 イリノイではスミスが勝利
共和党は、昨日の選挙で唯一の全国規模の争いだった下院選挙を制した。上院選挙では、民主党が上院における共和党の支配に深刻な食い込みを見せた。これまでに届いた開票結果を見る限り、民主党は現在[?]が保持している上院6議席を獲得した。マサチューセッツ、メリーランド[?]ニューヨーク、オクラホマ、ミズーリ、アリゾナである。
ミルズ殺人事件の陪審員選任、ホール未亡人は平静
陪審員が選ばれ、ホール=ミルズ殺人事件[?]最初の公判は今日、第2段階に入った。陪審員の選任は1時間半以内に終わった。その後、最高裁判所のチャールズ・W・パーカー判事は、弁護人と協議するあいだ[?]を退出させた。
ラングレー夫人、女性新人候補19人のうちただ1人議会に当選
ニューヨーク発11月3日――すでに下院にいる3人の女性議員に加わろうとした女性19人のうち、当選したのはただ1人だった。当選したのはケンタッキー州のジョン・W・ラングレー夫人で、ラングレー元下院議員の妻である。ラングレー元議員は、全国禁酒法違反の共謀の罪で連邦刑務所に服役している。
解説
1926年の州民投票で「ウエット」に投票した州はいくつだったか
スター紙の見出しは、選挙翌朝に届いていた開票結果をもとに、6州が「ウエット」に投票したと伝えた。タイム誌は1926年11月15日号で、8州で禁酒をめぐる州民投票が行われたと記録した。タイム誌によれば、イリノイ、モンタナ、ネバダ、ニューヨーク、ウィスコンシンの5州が酒類法の緩和に賛成し、カリフォルニア、コロラド、ミズーリの3州では禁酒派が勝った。タイム誌は特にニューヨーク州に注目し、ウエット派の得票が3対1を超えたと書いた。スター紙の6州とタイム誌の5州は数が食い違っており、後から出たタイム誌の集計は5州を挙げている。この1面が取り上げたイリノイ州とニューヨーク州は、どちらも緩和に賛成した側に入っていた。
ラングレー元議員はなぜ連邦刑務所にいたのか
ジョン・W・ラングレーは共和党員として1907年からケンタッキー州第10区の下院議員を務め、酒類の違法販売で有罪となった後の1926年1月11日に辞職した。ラングレーは議員報酬が年7500ドルだったにもかかわらず、3年間で11万5000ドルを自分の銀行口座に預け入れていた。ラングレーは禁酒取締官への贈賄も試み、これらの罪で懲役2年の判決を受けた。妻キャサリンの経歴も、ラングレーがボルステッド法に違反して酒類を違法に販売し、連邦職員に賄賂を贈ろうとした罪で有罪になったと記している。AP通信の記事が書いた全国禁酒法違反の共謀とは、この事件を指している。
キャサリン・ラングレーはどのようにして夫の議席を得たのか
キャサリン・ラングレーは、夫が第10区選出の共和党議員を務めた18年間、夫の秘書として働いていた。夫の辞職後、キャサリンはその議席に自ら立候補し、夫が陰謀の犠牲者だったと訴えた。キャサリンは共和党の予備選挙で、夫の後任となっていたアンドルー・J・カークに大差で勝った。キャサリンは11月の選挙に勝ち、ケンタッキー州から連邦議会に選ばれた最初の女性になった。AP通信の記事は、女性新人19人の中でただ1人当選したキャサリンを服役中の元議員の妻として紹介しており、この紹介は夫の事件を前面に出した選挙運動と一致している。
ホール=ミルズ事件はなぜ4年後に裁判になったのか
エドワード・ホール牧師とエレノア・ミルズは1922年9月14日にニュージャージー州フランクリン郡区で殺害され、ホールの妻とその兄弟2人が早くから疑われた。1922年11月に開かれた大陪審は5日間の審理を行ったが、起訴を決めなかった。1926年にハースト系のニューヨーク・デイリー・ミラー紙が事件を蒸し返し、同紙の強い要求を受けてニュージャージー州知事が捜査を再開させた。公判は1926年11月3日にサマービルのサマセット郡庁舎で始まり、チャールズ・W・パーカー判事とフランク・クリアリー判事が審理を主宰した。いとこのヘンリー・カーペンダーは別の審理を受ける権利を得たが、結局一度も裁判にかけられなかった。この分離審理の事情は、スター紙が最初の公判と書いた理由を説明する手がかりになる。
ホール夫人はどう描かれ、裁判はどう終わったのか
ホール夫人は裁判の間、落ち着いた態度から「鉄の未亡人」と呼ばれた。スター紙の見出しが陪審員選任の日のホール夫人を平静と書いたことも、この描かれ方と一致している。サマービルの法廷には何百人もの記者が詰めかけ、記者たちは公判の期間中に1200万語を超える記事を送った。この事件は、初期のメディア・サーカスの例とみなされている。1926年12月3日、裁判にかけられた被告3人は全員無罪となり、殺人事件は公式には未解決のまま残った。
原文
REPUBLICANS WIN HOUSE; SIX STATES VOTE “WET”; SMITH VICTOR IN ILLINOIS
The Republicans have won the only Nation-wide contest of yesterday's elections-the House of Representatives. In the senatorial elections the Democrats have made serious inroads on Republican control of the upper house. On the face of the returns so far received the Democrats have won six senatorial seats now held by the [?] Massachusetts, Maryland [?] New York, Oklahoma, Missouri and Arizona.
HALL WIDOW CALM AS MILLS MURDER JURY IS SELECTED
- With a jury selected, the first trial [?] the Hall-Mills murder case moved into its second phase today. The jury was selected within an hour and a half. Justice Charles W. Parker of the Supreme Court then dismissed the [?] while he conferred with counsel.
Mrs. Langley Only One of 19 New Woman Candidates to Be Elected to Congress
NEW YORK, November 3. - Of the 19 women who aspired to join the three already in the House of Representatives only one was successful. She was Mrs. John W. Langley of Kentucky, wife of former Representative Langley, who is serving sentence in Federal prison for a conspiracy to violate the national prohibition law.
紙面の出典:所蔵機関のデジタル資料