この日に発行された世界の新聞14紙の一面を、翻訳と解説で読めます。
ワシントンD.C.(アメリカ) · 英語
- 共和党、まつげ一本の差の支配で議会を組織へ
- 7人の君主、アストリッドとレオポルドの結婚に立ち会う
- 交通違反の逮捕3,081件
1926年11月4日のイブニング・スター紙の1面は、中間選挙後の上院の勢力を大きく伝えた。G・グールド・リンカーン記者は、最終開票結果で共和党48、民主党47、農民労働党1となり、ミネソタ州のシップステッド議員が民主党に付いてもドーズ副大統領の決定票で共和党が第七十議会の上院を組織できると報じた。AP通信はストックホルムから、20歳のスウェーデンのアストリッド王女とベルギーのレオポルド皇太子が4カ国の君主の前で民事婚を挙げ、翌週水曜日にブリュッセルで教会の式が続く予定だと伝えた。地元の記事は、10月の交通違反の逮捕が3,081件に上り、最も多かったのが駐車違反で、重りのない馬と、ベルのない自転車による逮捕も1件ずつ含まれていたと報じた。
モンゴメリー(アメリカ) · 英語
- 反主流派が議会のキャスティングボートを握る見通し
- 脱獄を図った銃撃戦で看守と囚人3人が死亡
- J・バーレーコーンの埋葬地を探す
1926年11月4日付のモンゴメリー・アドバタイザー紙の1面は、中間選挙の結果を伝えるAP電を筆頭に置いた。記事は、民主党の躍進によって上院の共和党多数がほぼ失われ、共和党の看板で当選した少数の反主流派がキャスティングボートを握ると報じ、下院の共和党支配も脅かされていると伝えた。ニューヨークからは、トゥームズ刑務所の中庭で銃による脱獄を図った囚人3人が、看守を殺し所長を撃ったあとに全員死亡した事件の記事が載った。ニューオーリンズ発のAP電は、証拠品として押収した30万ドル相当の酒を処分する空き地を求め、ウイスキーを積んだトラックで市内を回る連邦保安官らの様子を軽い筆致で伝えた。
ロンドン(カナダ・オンタリオ州) · 英語
- カー博士、「自家醸造」をめぐる新方針を批判
- 深い立坑、泥でふさがる
- 協会、カラーに宣戦布告
この部分的な読み取りでは、1926年11月4日付ロンドン・イブニング・アドバタイザーの3本の記事を取り上げた。ハミルトン発のカナディアン・プレス電は、ファーガソン内閣の閣僚カー博士の声明を伝えた。カー博士は、州内の自家醸造を阻止するという州首相の発表に驚いたと述べ、連邦政府が認めてきた慣習への干渉を内閣は一度も検討していないと語った。ミシガン州イシュペミング発のAP電は、バーンズ・ヘッカー鉄鉱山で立坑の上の沼の底が抜けて52人の鉱夫が閉じ込められ、未亡人と遺児が泥の穴のそばで夜通し見守ったと報じた。パリ発の記事は、「反さらし台協会」が夜会服でも硬いカラーをやめるよう男性に呼びかけたことを伝えた。同協会は多数の会員を主張したが、名簿はまだ公開していなかった。
パリ(フランス) · フランス語
- 根拠のない異議
- アメリカの駆け引きと利害
- カタルーニャで本日、分離主義運動が勃発する予定だった
1926年11月4日付のフィガロ紙1面は、政治論説と速報を並べた。フランソワ・コティは署名入りの論説で、二つの文書がブリアン外相に、ムッソリーニとの会談を延期または縮小するための論拠をそのまま差し出していると批判し、その論拠をカルテルへの迎合と結びつけた。リュシアン・ロミエはアメリカの選挙を論じ、アメリカの有権者は地元の事情や個人的な動機、宣伝で投票先を決めるので、ヨーロッパ人は自分たちに対する具体的な変化を期待すべきではないと説いた。ニュース欄は、同日に予定されていたカタルーニャの分離主義蜂起を伝え、爆弾を携えた革命家の逮捕や、医師、包帯を持った薬剤師、旗手まで加わった蜂起者の顔ぶれを報じた。
ウィーン(オーストリア) · ドイツ語
- 官吏問題で対立が先鋭化
- ベンガジとトリポリで反仏の暴行事件
- ザンクト・ペーターの民兵隊兵舎に爆弾攻撃
1926年11月4日付のノイエ・フライエ・プレッセ紙は、一面の論説で官吏問題の行き詰まりを論じた。筆者は、数週間にわたる絶え間ない交渉の末に双方の対立がかつてなく広がり、当面は出口が見えないと書いた。同紙の特派員電は、ベンガジでファシストの一団がフランス領事館に押し入り、フランス領事にイタリア国旗を掲げさせたと伝えた。別の特派員電は、ザンクト・ペーターのファシスト民兵隊兵舎が爆弾で襲われた事件を報じた。この電報によれば、警察は犯人の手がかりをつかめず、アーデルスベルクからファシストの増援部隊が呼び寄せられ、民兵隊の幹部も現場の状況を調べに来た。
アルジェ(アルジェリア) · フランス語
- フランス警察、スペイン政府に対する大規模な陰謀を摘発
- ムッソリーニ氏襲撃事件のあと
- 長距離大飛行
1926年11月4日付のレコー・ダルジェ紙の第1面は、フランス警察がスペインのプリモ・デ・リベラ政権と王政の打倒を狙う「スペイン人革命家」の大規模な陰謀を摘発したと報じた。同紙によれば、陰謀団はフランス国内に本部を置いて武器を集めており、主要な活動家は国境を越えるところで逮捕された。ローマ電は、ボローニャでのムッソリーニ襲撃事件について、ザンボーニが憲兵に撃たれたあと群衆中のファシストに刺され首を絞められた経過を伝えた。同じ記事は、ドゥーチェの到着前に警察が2000人を予防検束し、沿道の家々を捜索していたことも伝えた。航空欄は、飛行家ノゲスがペルシア湾を目指してサン=ラファエルを発ち、悪天候のためアジャクシオに寄港したことを短く報じた。
サイゴン(現ベトナム) · フランス語
- 必要な施設の設立
- フランス領事、雲南の匪賊に殺害さる
- 『アンパルシアル』は嘘をついた
1926年11月4日付の『エコー・アンナミット』1面には、青年支援の呼びかけ、領事殺害の速報、同業紙との言い争いが並んだ。E. A.の署名がある論説は、同紙の友人がフランスとベトナムの諺を引き、コート・ダジュールの地所と別荘をアンナンの青年に提供してトゥーロン仏越学院を設けたことを称えた。ニュース記事は、ロンチョウから自動車でハノイへ向かったロベール領事とカデ行政官が町から23キロの地点で匪賊に襲われたと報じた。同じ記事は、中国当局が送った武装隊が道路脇でロベール領事の射殺された遺体を見つけたと伝えた。署名コラムでは、ポール・マルシェがミトーで女性に殴られたという『アンパルシアル』紙の記事を否定した。マルシェは、相手紙の社員が関わった殴り合いを持ち出して反撃した。
Czechia · ドイツ語
- 共和党の選挙敗北
- ファシストの暴力行為
- ニューヨークでのファシストのテロ行為
1926年11月4日付のプラーガー・タークブラット第1面は、国外からの記事を3本載せた。ワシントン発のユナイテッド・プレス電は、米中間選挙の初期集計を共和党の後退として伝えた。この記事は、上院が民主党46、共和党46、農民労働党1に分かれたと数え、7人の独立派共和党議員が実際の決定権を握ると論じた。別の記事は、ファシストがトリポリのフランス領事館に押し入った事件とヴェンティミーリアでの事件について、駐ローマ・フランス大使が最も強い調子で抗議したことを報じた。さらにニューヨーク発の電報は、ファシスト党ニューヨーク支部の黒シャツ隊が、ムッソリーニ暗殺未遂への報復として反ファシスト紙イル・マルテッロとイル・ヌオーヴォ・モンドの編集室と植字室を荒らしたと伝えた。
ジュネーヴ(スイス) · フランス語
1926年11月4日付のジュルナル・ド・ジュネーヴ紙1面は、欧州政治を扱う記事を三本載せた。W・Mの署名がある論説は、ムッソリーニ暗殺未遂が続くことへのイタリアの動揺に理解を示し、ムッソリーニを帝国主義的な弁舌にもかかわらず欧州の平和と秩序の防壁と呼んだ。同じ論説は、襲撃のたびにイタリアの群衆の怒りがフランスへ向かうことに疑問を投げかけた。R・Pの署名があるコラムは、1918年の革命指導者ロベルト・グリムを国民議会議長に選ぶことをスイス国民は認めないと論じ、グリムの党が最近出した声明も批判の材料にした。ポーランド発の特派員記事は、ピウスツキ元帥がネスヴィジでラジヴィウ公の墓を訪ねたことを君主派貴族の支持の表れと読み、元帥が王冠を望んでいるという世界中の噂を引用した。
ベオグラード(現セルビア) · sr-Cyrl
- 「偉大な人間――小さな司教」
- 忘れられたいくつかの数字
- 「ウェット派」の勝利
1926年11月4日付『ポリティカ』は、ここで取り上げる3本の記事を載せた。V・ヴィルデルは署名コラムで、1903年に獣脂ろうそくのそばで若いイエズス会士がシュトロスマイエル司教を「偉大な人間だが小さな司教だ」と評した夜を回想した。ヴィルデルは、その言葉によってかえってシュトロスマイエルの偉大さを理解したと書いた。別の短信は、ロシア軍が戦った前線が3400キロを超え、平均して1メートル半ごとに兵士1人がいたという忘れられた数字を紹介した。ニューヨーク発の米国選挙の記事は、上院の議席を民主党46、共和党43と数え、進歩派6議席を加えて共和党が多数を保つと伝えた。同じ記事は、選挙結果を政治的な争いというより禁酒をめぐる国民投票だったと論じた。
オスロ(ノルウェー) · ノルウェー語
- レオポルド王太子とアストリッド王女、本日ストックホルムで結婚
- 昨夕、ベールムで大火
- 何が起きたのか
1926年11月4日付のアフテンポステンは、ベルギーのレオポルド王太子とスウェーデンのアストリッド王女がこの日ストックホルムで結婚すると一面で報じた。同紙の特派員は、ストックホルム市長のセーデルボリ取締役がシャンパンを手にフランス語で長い演説を行い、国王たち、とりわけベルギー国王を歓迎した様子を伝えた。一面はまた、前夜ベールムのヴォイエンにあるフランケおよびバーナードー博士児童ホームで大きな付属建物が焼けたと報じた。記事によれば、西の空が血のように赤く染まり、編集部には問い合わせの電話が殺到した。社説「何が起きたのか」は、当時進行中だったベルゲ元政権に対する弾劾裁判を取り上げ、ある書記長がストーティングと弾劾裁判所の区別を理解していないと批判した。社説は、審理の進行を決めるのは党の決議ではなく事実だと主張した。
ライデン(オランダ) · オランダ語
ライデンの日刊紙レイツ・ダハブラットは、1926年11月4日付の1面でローマのカタコンベに関する講演を伝えた。講演者はローマの地図と墓の種類を示した。そのうえで講演者は、初期キリスト教徒の壁画や彫刻が、福音に従って人生を勝利に至る戦いと捉えていたことを示すと論じた。同じ面は、元蘭領東インド総督D・フォックの帰国を出迎えた人々の名を並べた。そこには元大臣、国会議員、自由同盟の代表、植民地や報道関係の団体、民衆歌唱協会の代表団、ハーグ市議会議員が含まれていた。さらに同紙は、政府の命令でローフェスタイン城の地下室から大量の火薬が運び出されたことを報じた。同紙によれば、城のマース塔の下にある地下室も、今後は弾薬工房として使われなくなる予定だった。
チュニス(チュニジア) · フランス語
- チュニジア時評
- ヴェンティミーリア事件のその後
- こうしてマリー王妃は聖別され、スー族女性の姉妹となった
1926年11月4日付の『ル・プティ・マタン』1面は、植民地の政治、リビエラの国境をめぐる対立、アメリカでの王室行事を並べて載せた。ポール・ラフィットは署名入りのコラムで、帰任したリュシアン・サン統監を皮肉まじりに迎えた。ラフィットは統監を、ローマは自分のいる所にあると言った古代ローマ人になぞらえ、チュニジアは自分のいる所にあると統監に言わせた。ニース発の記事は、ヴェンティミーリア事件の余波としてボーソレイユで衝突が起きたと伝えた。この記事によれば、墓地での献花から戻るフランスの在郷軍人と、ファシストの記章をつけたイタリア人の行列が殴り合った。ロンドン経由の電報は、ルーマニアのマリー王妃がスー族の姉妹として迎えられたと報じた。電報は、王妃が戦闘用頭飾りと新しい名を受け、首長レッド・トマホークと血を混ぜる儀式に臨んだと伝えた。
ブエノスアイレス(アルゼンチン) · スペイン語
- 偶然ではない
- フランス当局、本日ニースでリッチョッティ・ガリバルディ大佐を逮捕
- ファシスト側、分が悪い
1926年11月4日の『クリティカ』1面は、国内の鉄道惨事への怒りと欧州の政治的混乱を並べて伝えた。「偶然ではない」と題した論説は、前日の大事故の責任が中央アルゼンチン鉄道にあると断じた。論説は事故を怠慢と無責任の結果と呼び、同紙が以前の事故の際に予測していたと述べ、職員の誤りや不測の事態といった会社の弁明を退けた。ニース発の電報は、カタルーニャ人の陰謀とムッソリーニ暗殺未遂に関連して、フランス警察がリッチョッティ・ガリバルディ大佐を逮捕したと報じた。イタリア発の短い記事は、ヴァーダでファシストが反対派の住居に押し入ろうとして銃撃戦になり、ファシスト1人が死亡、4人が負傷したと伝えた。