この日に発行された世界の新聞14紙の一面を、翻訳と解説で読めます。
ワシントンD.C.(アメリカ) · 英語
- イリノイ州の選挙戦、反禁酒派が大差で多数を占めるのは確実な情勢
- 私のアメリカの印象
- マン博士、野生動物1,700頭を連れて首都に到着
1926年10月26日付のイブニング・スター紙は、G・グールド・リンカーン記者のシカゴ発の記事を載せた。記事は、イリノイ州が11月2日の上院選で共和党の禁酒派フランク・L・スミスをおそらく当選させる一方、各州が酒類の定義を決められるようボルステッド法の改正を求める住民投票では反禁酒派が大差で勝つと予測した。記事によれば、反酒場連盟は住民投票を無意味で違憲だとして、禁酒派に参加しないよう呼びかけていた。紙面にはルーマニア王妃が署名したコラムの冒頭も載り、王妃は客船リヴァイアサン号との別れと、霧に包まれた自由の女神を初めて見た場面をつづった。マン博士が野生動物1,700頭を連れてワシントンに戻った記事は、助手のサイディが神経質なヒョウと同じ車両で一夜を過ごした様子を伝えた。
モンゴメリー(アメリカ) · 英語
- ハグッド将軍、飛行士2人の釈放を命令
- 開幕日の華やかな催しに数千人が来場
- 著名な画家が死去
モンゴメリー・アドバタイザー紙の1926年10月26日付1面は、地元の陸軍の事件を伝えた。第4軍団管区司令官ジョンソン・ハグッド将軍は、10月20日に南軍の退役軍人フランク・G・ブラウダーが飛行機によって死亡した件で故意による故殺の容疑で拘束されていたマクスウェル飛行場のデニソン中尉とストロー中尉の釈放を命じ、リーマン中尉は捜査が続くあいだ拘束されたままだった。同紙は、正午の工場の汽笛で始まり、W・W・ブランドン州知事のあいさつで正式に開幕したモンゴメリーの博覧会の様子も報じ、翌日には学童が割引料金で入場すると伝えた。グレートフォールズ発のAP電は「カウボーイ画家」チャールズ・M・ラッセルの急死を伝え、遺体を自動車ではなく馬車の霊柩車で墓所へ運ぶという本人の願いを紹介した。
ロンドン(カナダ・オンタリオ州) · 英語
- 公式裁定、併合地区をロンドンの選挙区に編入
- カナダ人、女王を歓迎
- 英国の情勢、険悪
ロンドン・イブニング・アドバタイザーは1926年10月26日付の紙面で、地元ロンドン市の選挙区問題を伝えた。首席選挙管理官アラン・ダイモンドは、1925年選挙区再編法の文言をめぐる一週間の混乱を経て、1912年以降の併合地区をロンドン北選挙区に入れる裁定を下したと同紙は報じた。この裁定は2,000人近い有権者に関係していた。同紙はまた、イレアナ王女を含む女王の一行がナイアガラ川の鋼鉄アーチ橋を渡ってカナダに入り、両岸のナイアガラフォールズの市長が女王を歓迎したことを伝えた。ヘンリー・サマヴィルの英国発の記事は、炭鉱労働者の指導者クックが演説を続け、各地の空気が一触即発になっていると報じた。同じ記事は、雪の降ったロンドンでガス工場の前に粗末な身なりの子供たちがコークスを買うために並ぶ様子を描いた。
ベルリン(ドイツ) · ドイツ語
- 最初のフェーメ裁判の判決
- トワリー政策の継続
- 姓のイタリア化
1926年10月26日付のフォス新聞は、ヴァルテ河畔ランツベルクで開かれた最初のフェーメ殺人裁判の判決を伝えた。裁判所は予備役少尉リヒャルト・ヤーンケの毒殺未遂をめぐり、運転手トムと薬種商ラーツマンにそれぞれ禁錮2年を言い渡した。別の記事はトワリー政策の「挫折」論を退け、ブリアンとドイツ大使が協議の再開で合意し、ヘッシュ大使がパリで準備を進めていたと報じた。ウィーン大学のブロックハウゼン教授の寄稿は、トレントのドイツ系の姓の変更は二つのグループに限られ、かなり無害な事柄だとするイタリア公使アウリーティの説明を紹介した。
ウィーン(オーストリア) · ドイツ語
- 連立をめぐる考察
- ベルギー通貨の再建
- 青いフェートン馬車のニンフ
1926年10月26日付のノイエ・フライエ・プレッセは、オーストリアの大政党が国内政治の「ロカルノ」に至れるかを問う社説を載せた。社説は、すぐには無理でも、寛容と尊重と相手の強さの認識に基づき、経済の力で長く保たれる共同体が可能かを問いかけた。別の記事は、オーストリア国立銀行を含む九つの外国中央銀行がベルギー国立銀行への信用供与に加わると報じ、スイスの銀行も参加する見込みだと伝えた。文芸欄ではフランツ・ファルガが、カサノヴァがグルノーブルで星占いをして旅費まで貸したことで、アンヌ・クピエ・ド・ロマンがルイ十五世の愛人になった逸話を紹介した。
Czechia · ドイツ語
- メロンの対抗声明
- ベルギーに金本位通貨
- オーストリアの軍隊議会
1926年10月26日付のプラーガー・タークブラットは、ここで読んだ記事の中で三つの外国ニュースを伝えた。同紙は米財務長官アンドルー・メロンの「対抗声明」の一部を載せ、メロンは、48州がそれぞれ独自の関税、予算、通貨、言語を持つと仮定しなければヨーロッパとアメリカは比べられないと論じ、米国がヨーロッパ再建のために関税政策を変えるという見方を退けた。同紙はブリュッセル発で、官報『モニトゥール』に載った政令によってベルギーが金本位の通貨に移り、フランが1ポンド175フランで固定され、取引所の相場単位が新しいベルガになったと報じた。同紙はウィーン発で、オーストリア連邦軍の信任者選挙の最終結果も伝えた。その結果では、社会民主主義系の軍人連盟が大きな多数を保ち、対抗する国防同盟が議席を伸ばした。
ジュネーヴ(スイス) · フランス語
- ヴィルノとロシア
- 予備軍事教育の改革
- リッケンの謎が解けた
1926年10月26日付のジュルナル・ド・ジュネーヴは、W. M.の論説でヴィルノ問題を取り上げた。論説は、この都市が地理的な位置のためにソヴィエト政府が東欧に火を放つ導火線になりうると論じ、ポーランドとリトアニアの長い連邦の歴史を振り返り始めた。フェイレール大佐は、スイスの予備軍事教育の改革を審議する連邦委員会が11月3日にベルンで開かれると伝えた。この委員会は、スイス将校協会の要請を受けて設けられたものだった。リッケン・トンネル事故の記事は、事故列車と同じ機関車と燃料を使った試験列車が同じ4キロ地点で止まったことを報じた。記事は、練炭が列車の重量に見合わなかったこと、ガス防護器具があれば乗務員が助かった可能性があることを結論として示した。
ベオグラード(現セルビア) · sr-Cyrl
ポリティカ紙は論説「われわれに人物を与えよ」を、ベオグラードの政局からではなく、大戦中のたとえ話から書き起こした。論説は、本国から直接補給を受けていたフランス戦線のイギリス軍が、鉄道路線の不足のために存亡の危機に陥ったと伝えた。論説によれば、誤りからも学ぶ国であるイギリスは、国民の中から危機に立ち向かえる最も有能な人物を探した。イギリスはその人物としてゲデスを見いだし、論説はゲデスを北西鉄道の重役の一人と紹介した。同じ面にはニコラ・ウズノヴィッチ首相を描いた風刺画も載った。ウズノヴィッチ内閣は当時、閣僚の入れ替えを進めていた。
オスロ(ノルウェー) · ノルウェー語
- 弾劾裁判所
- サム・エイデ、金曜日に60歳
- デン・ナショナーレ・セーネの記念祭
1926年10月26日付のアフテンポステン紙は、ベルゲ前内閣を裁く弾劾裁判所についての論説を紙面の中心に置いた。論説は、ハンデルスバンケンへの国家預託金が公表された当日に弾劾裁判を求めたと誇る自由党系の新聞を皮肉った。論説はさらに、自由党系と労働党系の新聞が一年半あまり発言してきた以上、今度は裁判所が語る番だと論じた。同じ紙面は、金曜日に60歳を迎えるサム・エイデをノルスク・ハイドロの創設者としてたたえ、1000人が暮らしていた土地で2万5000人に生計を与え、二つの町を生んだ人物だと書いた。短い記事は、ベルゲンのデン・ナショナーレ・セーネの記念祭のマチネーで、各劇場の支配人と業界団体が祝辞と花輪を贈ったことを伝えた。
ライデン(オランダ) · オランダ語
- ライデン結核撲滅協会のバザー
- オランダにおけるローマの再興
- 鉄道・路面電車職員の完全禁酒運動
1926年10月26日付のライデン日報は、ライデン結核撲滅協会が開いたバザーの開幕を伝えた。開幕式には理事会と運営役の婦人委員会、招待された当局者が列席し、会長のJ・ブライニング博士が歓迎の演説をした。同紙は演説の詳しい内容も載せた。同紙は「オランダにおけるローマの再興」と題する講演も報じた。講演者は、カトリック司教区が議会にはからずに復活したこと、抗議がトルベッケの働きもあって実らなかったこと、トルベッケが国民をプロテスタントでもカトリックでもなくオランダの国民と呼んだことを語った。さらに同紙は、鉄道・路面電車職員の禁酒運動の集会でカカオとチョコレートの宣伝映画が上映され、出席者に宣伝用の小包が配られた様子を伝えた。
上海(中国) · 中国語
- 褚玉璞、済南から天津へ戻る
- 連軍の現駐屯地点の調査
- 褚玉璞の済南到着後の会議
1926年10月26日の『時報』は、北伐が進むなかでの北方と上海周辺の軍事情勢を伝えた。済南発の電報は、褚玉璞の到着を受けて張宗昌が軍事会議を開いたと報じた。会議では直隷・山東の将領が連名で通電を出し、湖北救援のために出兵することが決まった。両軍には1か月分の給与が支給され、褚が天津に戻りしだい部隊が南下する予定だった。別の記事は、連軍第7師団の部隊が松江と上海のどの寺院や兵営に駐屯しているかを列挙した。済南発の記事はさらに、梅蘭芳や楊小楼らの名優が引き留められ、督署の新しい舞台で「覇王別姫」などを演じたと伝えた。
サンティアゴ(チリ) · スペイン語
- ウルグアイのボルハス選手
- 南米フットボール会議、昨夜開かれる
- この催しのその他の詳細
1926年10月26日付のサンティアゴの日刊紙ラ・ナシオンは、同市で開かれていた南米サッカー選手権についての短い記事を載せた。同紙は、ウルグアイのセンターフォワード、ルネ・ボルハスが日曜日の試合の序盤に重傷を負って床に伏し、今後の試合に出られなくなったと伝えた。同紙は、足首の腫れで負傷の程度がわからないため、ボルハスがレントゲン撮影を受ける予定だと報じた。前夜に開かれた南米フットボール会議の記事は、ウルグアイ代表のゴメス氏が各代表団の本国団体への照会のために延期を受け入れながら、今回の会議での決着を求めたと伝えた。別の短信は、選手権の全試合と同じく二つの軍楽隊が出演すると報じた。この版は三つの抜粋だけを訳しており、会議で議論された案件の名前は読み取れた範囲に含まれない。
ブエノスアイレス(アルゼンチン) · スペイン語
- 「フィルポを米国で見られればとてもうれしい」とテックス・リカード語る
- サイクロンの猛威の下、老練な海の男たちは英雄らしく最期を遂げた
- 今日
この紙面は、ボクシング、海難、大学問題を伝えた。興行師テックス・リカードは、ルイス・アンヘル・フィルポとウスクドゥンを米国で見られればうれしいと語り、フィルポとデンプシーはどちらも失った調子を取り戻すために厳しい練習が必要だと述べた。紙面は、ハリケーンで沈んだ英国貨物船イーストウェイ号の生存者の証言も報じた。生存者によると、嵐は突然襲い、船長は16時に波にさらわれ、積み荷の石炭が片寄り、救命ボートは一隻を残して流され、船は19時の数分前に沈んだ。「今日」欄は、1928年の医学部入学者を400人に絞るのなら、来年の入学条件には警察の品行証明書が必要になると皮肉を込めて書いた。
Italy · イタリア語
- イタリア式の通貨再評価
- 政府、クックの集会を禁止
- 国王と王妃が救助に手を貸す
1926年10月26日付の『イル・ピッコロ』第一面には、ファシスト政権の通貨政策をたたえる論評、英国の炭鉱争議をめぐる議会報道、国王夫妻の救助の話が並んだ。金融論評は、産業向け再割引資金の厳しい統制を含む政府の管理政策が、国外に貯蓄をため込んでいた人々にイタリアの資本を国内へ戻させたと論じた。論評はさらに、イタリア銀行に途方もない額の資金が戻り、意外な名義のものも含まれていると主張した。英国発の記事は、政府がA・J・クックの集会を禁止した件をめぐる議会審議を伝えた。記事によれば、大臣は集会や行進についての責任を地区の長に委ね、鉱山担当相レーン・フォックスは投機を防ぐため公式の石炭価格表を定期的に発表すると述べた。サン・ロッソーレ発の記事は、嵐で漂流したモーターボートを国王と王妃が車から降りて二人の兵士とともに陸へ上げ、国王が兵士を自分の車で兵舎まで送らせたと報じた。英国発の記事は欠損が多く、この読みでは一部の語を補えない。