London Evening Advertiser
- 議会解散
- 銀行家らが自由貿易計画を要求
- 社会主義者ユージン・デブス、シカゴで危篤
この読み取りは、1926年10月19日付ロンドン・イブニング・アドバタイザー紙の一部を扱い、紙面ではオンタリオ州政治の記事が中心を占めた。カナディアン・プレス電は、ファーガソン州首相が州議会を解散し、地域選択制のもとで禁酒を政府管理の酒類販売に改める政策を掲げて12月1日の総選挙を呼びかけたと伝えた。同じ電報は、ニクル司法長官がこの酒類政策に同意できず閣僚を辞任したことも報じた。隣の記事の断片は、ニクル氏がオンタリオ禁酒法を擁護し、政府販売方式を「魅力的だが、人を欺くもの」と評した言葉を紹介した。ロンドン発の特電は、ライヒスバンク総裁シャハト博士が署名し、イングランド銀行総裁ノーマンも署名したとされる欧州実業界の自由貿易声明を伝えた。この声明は、関税が不経済な産業を支えていると批判していた。シカゴ発の短信は、71歳の社会主義指導者ユージン・V・デブスがサナトリウムで危篤に陥っていると報じた。
この読み取りは、一部しか判読できない紙面から3本の抜粋を扱う。上段のタイルにまたがる大見出しは見出しとして使っていない。ウェストミンスター寺院の銘板の記事、「ファーガソン案に沈黙」の記事、レイニーの見出し、市庁舎の見出しなど、タイルの端の段は途中で切れている。紙面下部の黒いしみと破れも一部の文字を隠している。抜粋は段の切れ目で記事の途中から始まり途中で終わり、OCRの文字も所々で乱れている。デブスの記事には裏づけとなる資料がないため解説を付けておらず、ウィリアム・グラハムの提案は原文の途中で切れている。
翻訳
議会解散
首相の政策で保守党内閣が分裂、W・F・ニクル氏が辞任
議会解散
投票の準備はすでに始動、本日選挙令状を発付
カナディアン・プレス電
トロント、10月19日発――オンタリオ州では1916年9月16日以来、酒類の販売禁止が州法となってきた。G・ハワード・ファーガソン州首相は昨夜遅く、州議会の解散と12月1日の総選挙実施を発表した際に政策を打ち出した。有権者がこの政策を承認すれば、酒類販売の禁止は、地域選択制のもとで政府が管理する、より自由な酒類販売に道を譲ることになる。
ファーガソン氏の宣言は予想外ではなかった。政府の意向についての報道が数週間前から出回っていたからである。
首相の声明と同時に、司法長官W・F・ニクル氏が職を退くとの発表があった。ニクル氏は、今後とるべき酒類政策について党首と意見が一致しなかったのである。
機構は準備万端
過去4か月にわたり、ある……に備えて十分に油を差されてきた選挙機構は
銀行家らが自由貿易計画を要求
……ファーガソン州首相の酒類販売拡大政策を受け入れられず、州司法長官を辞任した。彼はO.T.A.が健全で有益だと言明している。他州で用いられている政府販売方式は「魅力的だが、人を欺くものだ」と彼は言明している。
銀行家らが自由貿易計画を要求
欧州の多くの病弊の唯一の治療法として提唱
米国人も賛成
関税が不経済な産業と生活水準を生み出したと主張
ヘンリー・サマヴィル記者。アドバタイザー紙特電。版権所有。
ロンドン、10月19日発――欧州の大実業家たちの声明はベルリンで初めて公表[?]され、ライヒスバンク総裁のシャハト博士が署名者の一人となっている。伝えられるところでは、イングランド銀行総裁のモンタギュー・ノーマン氏も署名しており、米国の金融界の指導者たちもこの運動に好意を寄せている。
声明は自由貿易への訴えを含んでいる。声明は、多くの国が関税によって不経済な産業を育てており、その結果、欧州の生産性と生活水準を引き下げていると指摘している。
労働党政府で大蔵財務次官を務めたウィリアム・グラハム氏はこの考えを支持している。同氏は、イングランド銀……と提案している。
社会主義者ユージン・デブス、シカゴで危篤
……工業学校のために教育委員会が、同校の敷地を拡張できるようにするため、権利証書は今朝同委員会に引き渡され、委員会は11月15日にこの土地を取得する。この土地の所有者との長い交渉の末、地元の委員会はようやく12,000ドルで購入を完了することができた。
社会主義者ユージン・デブス、シカゴで危篤
イリノイ州シカゴ、10月19日発――ユージン・V・デブス氏は今朝早く容体が急速に悪化した。この老社会主義指導者は、神経衰弱と合併症のため以前から郊外のサナトリウムで療養しており、そこで今にも息を引き取るものとみられていた。夫人と兄弟のセオドア・デブス氏が枕元に付き添った。デブス氏は71歳である。
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解説
ファーガソンが1926年の選挙を酒類問題で戦った理由
カナディアン・プレス電は今回の議会解散を禁酒法をめぐる審判として描いており、この選挙は今も「禁酒選挙」と呼ばれている。オンタリオ州議会は1916年にオンタリオ禁酒法を全会一致で可決したが、その後の住民投票で支持は下がった。ある住民投票では法への賛成が51.5%、反対が48.5%となり、1924年の住民投票でも禁酒派は僅差で勝つにとどまった。ファーガソンにとっては票の総数とともに、票がどこから出たかが重要だった。保守党の支持基盤である大都市は圧倒的に解禁側に投票し、野党が強い農村部は主に禁酒側に投票したのである。禁酒法は州政府から多額の税収を奪っており、その税収を取り戻すことも廃止の動機の一つだった。州議会は1925年と1926年に選挙区再編法を可決し、人口が伸び悩む農村部から急成長する都市へ議席を移した。このため、同紙が伝えた総選挙は都市の有権者の比重が増した選挙区割りのもとで行われた。
ニクル氏の辞任と禁酒派の野党
同紙は、ニクル氏が酒類政策でファーガソン首相と意見が合わず司法長官職を手放したと報じ、隣の記事の断片はニクル氏がO.T.A.を健全で有益だと述べたと伝えている。ニクル氏は実際に議会解散の前夜に閣僚を辞任した。ニクル氏は禁酒法をこれ以上緩めることに反対し、禁酒派の候補として政府に対抗して立候補した。キングストン選挙区でニクル氏は大差で敗れた。キングストンでは住民投票で解禁派が15ポイント差で勝っており、この敗北は意外な結果ではなかった。進歩党党首のW・E・レイニーはこの計画への反対を率い、この問題でファーガソンと正面から争った。レイニーはドルーリー政権の司法長官としてオンタリオ禁酒法の運用を自らの省に移した人物である。オンタリオ禁酒同盟は議会の外で政党に近い活動を迫られ、27の選挙区で純粋な禁酒派の候補を立てた。
12月1日の投票が決めたこと
ファーガソン政権は、この電報が伝えた政策を選挙後に実行した。ファーガソン率いる保守党は72議席を得て過半数を保ち、再選された。レイニーは酒類規制の緩和に反対して戦ったが、選挙で敗れた。州議会は1927年に酒類管理法を制定し、オンタリオ禁酒法による禁酒を廃止した。州政府はこの法律のもとで、政府が所有し運営する酒店で酒類を販売するようになった。この仕組みは、同紙が予想した「政府の管理による、より自由な酒類販売」にあたる。電報が触れた地域選択制も長く続き、一部の地域社会は1970年代まで地域選択制によって酒類販売の禁止を続けた。
1926年10月の銀行家による自由貿易声明
サマヴィル記者が打電した声明は、100人を超える有力な金融家が署名し、欧州諸国に国際貿易を妨げる関税の撤廃を求めた連名の文書である。米誌タイムは1926年11月1日号でこの文書を報じ、その表題を「欧州貿易に対する制限撤廃の訴え」と伝えた。タイム誌の署名者一覧にはイングランド銀行のモンタギュー・ノーマンとライヒスバンクのヒャルマル・シャハトの名前がともに載っており、同紙が伝聞として報じたノーマンの署名を裏づけている。同紙は声明がまずベルリンで公表されたと書いたが、タイム誌はロンドンにある大手通信社の各事務所に同時に文書が届けられたと描いており、両者の公表経緯の説明は一致しない。声明の出どころははっきりしなかった。モルガン商会の共同経営者トマス・W・ラモントは自らは署名していなかったが、この声明は以前から国際金融家の間で回覧されていたと述べた。シャハトは、声明が最近英国で開かれた独英の実業家会議と密接に結びついていると語った。
米国の指導者たちの反応
米国の反応は、同紙の小見出し「米国人も賛成」が示すよりも複雑だった。タイム誌によれば、クーリッジ大統領は、金を貸す者は常に国際的な自由貿易を望むものだと国民に鋭く指摘した。署名者の一人であるイリノイ・マーチャンツ・トラスト銀行のミッチェル頭取は、この声明は米国を対象としたものではないと述べた。声明の表題も、対象を欧州の貿易に限っている。タイム誌はまた、世論がこの文書をそのまま忘れ去る方向に傾いていたと伝えた。米国の銀行家たちは、自国の関税ではなく欧州の関税障壁に向けた訴えに名前を連ねたのである。
原文
HOUSE IS DISSOLVED
Premier's Policy Splits Conservative Cabinet and Hon. W. F. Nickle Resigns. HOUSE IS DISSOLVED Preparations For Vote Already Under Way-Issue Writs Today. Canadian Press Despatch. Toronto, Oct. 19. - Prohibition of the sale of intoxicating liquors in Ontario, which has been the law in the province since Sept 16, 1916, will give place to a freer sale of liquor under government control under a system of local option, should the electorate approve the policy set forth late last night by Premier G. Howard Ferguson in announcing dissolution of the legislative assembly and calling for a general election on Dec. 1. Mr. Ferguson's declaration was not unexpected as for weeks past reports of the government's intention have been in circulation. Simultaneously with the premier's manifesto came the announcement that Hon. W. F. Nickle, attorney-general, was relinquishing his portfolio as he could not see eye to eye with his leader in regard to the liquor policy to be followed. Machinery Ready. Election machinery, well oiled for the last four months in preparation for an
BANKERS DEMAND FREE TRADE PLAN
who resigned as Provincial AttorneyGeneral because he could not accept Premier Ferguson's policy of extended liquor sale. He declares that the O. T. A. is sound and beneficial. He declares the government sale plan as used in other provinces is " alluring, but deceptive. " BANKERS DEMAND FREE TRADE PLAN Urged as Only Cure For Many Ills of Europe. AMERICANS IN FAVOR Claim Tariffs Have Created Uneconomic Industries and Living Standards. By HENRY SOMERVILLE. Special Cable to The Advertiser. Copyright. London, Oct. 19. - The manifesto of Europe's big business magnates has got its first publi [?] ation in Berlin and Dr. Schacht, president of the Reichsbank, is one of the signatories. It is stated that Montagu Norman, governor of the Bank of England, also signed it, and that American financial leaders are giving favor to the movement. The manifesto, which includes an appeal for free trade, points out that many countries are fostering uneconomic industries by means of tariffs, thus reducing Europe's productivity and standards of life. William Graham, financial secretary to the treasury in the Labor Government, is supporting the idea. He suggests that the Bank of Eng -
EUGENE DEBS, SOCIALIST, NEAR DEATH AT CHICAGO
nical School by the Board of Education, to allow of any extension to the premises of the school, the deed was turned over to the board this morning, giving them possession of this property on Nov. 15. After prolonged negotiations with the owner of this property, the local board was finally able to complete the purchase for the sum of $ 12, 000. EUGENE DEBS, SOCIALIST, NEAR DEATH AT CHICAGO Chicago, Ill., Oct. 19. - Eugene V. Debs sank rapidly early today and the death of the aged Socialist leader was momentarily expected at the suburban sanatorium, where he has been confined for some time, suffering from a nervous breakdown and complications. His wife and Theodore Debs, a brother, were at the bedside. Mr. Debs is 71 years old. SPANISH QUEEN TO VISIT BRITISH ROYAL FAMILY
紙面の出典:所蔵機関のデジタル資料