時報
- 『四部叢刊』
- 本日は終日営業
- 商務印書館の創業30周年記念大進呈
商務印書館の三つの広告・告知から、古典叢書『四部叢刊』の再予約募集と創業記念の販売企画を読む。費用上昇にもかかわらず叢書の価格を据え置き、記念期間の終了を前に日曜午前も営業した。学校用書籍とその他の出版物には、それぞれ異なる額の書券を進呈した。
広告中心の一面の部分読解です。『四部叢刊』第2回予約募集の説明段落、日曜営業の告知全文、周年記念の進呈広告の見出し・締切・三つの購入条件を収録しました。底本の説明、予約価格表、雑誌一覧表、その他の広告は採録範囲外です。紙面の別の箇所には、保存画像から十分な確度で確定できない細字があります。
翻訳
『四部叢刊』
第2回予約募集
本書の第1回予約販売を始めたのは7年前です。その後、人件費と材料費は上がり続けております。今回の第2回予約販売は、当館の創業30周年に当たります。お客様の厚いご愛顧にお応えし、従来の価格を一銭も引き上げずに据え置きます。ただし、記念期間中も、この予約販売には贈呈の書券をお付けいたしません。
本日は終日営業
ご愛顧くださる皆様、お早めにご来店ください。
本日は日曜日のため、午前中の半日は休業する予定でした。しかし、当館の創業30周年記念期間は残り5日となり、ご来店のお客様もますます増えております。そこで皆様の便宜を図り、午前中も休まず、平常どおり8時30分から営業いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
上海商務印書館ならびに虹口支店より。
商務印書館の創業30周年記念大進呈
陽暦の今月末で終了します。
小学校用の書籍を5角以上お買い上げの方に、額面6角の書券を進呈します。
中等学校用の書籍を1元以上お買い上げの方に、額面3角の書券を進呈します。
当館刊行のその他の書籍・雑誌を1元以上お買い上げの方に、額面2角の書券を進呈します。
解説
古典叢書を予約で買う
『四部叢刊』は、中国の古い著作を集めた大規模な叢書である。出版社の歴史目録によれば、初編は1919年から1923年に刊行され、323種の書物を収めた。この規模を考えると、今回あらためて予約を募る意味が分かる。買い手が申し込むのは新刊一冊ではなく、まとまった叢書だった。広告は製作費の上昇を認めたうえで、旧価格を守ることを売り文句にしている。同時に、この予約販売を周年記念の進呈企画から区別しており、価格据え置きの約束は追加の書券を付けない条件と一緒に読む必要がある。
来店を促す創業記念
商務印書館の創業記念は、販売企画だけの催しではなかった。1926年8月8日発行の記念特刊には、張元済や王雲五らの文章とともに、記念会、余興、提灯の催しなどの予定が載った。日曜営業の告知は、この祝賀の小売店での一面を示している。販売企画の終了が近づくなか、上海の店舗と虹口支店は午前中も店を開けると知らせた。出版社の記念行事は、読者にとって、いつ本を買いに出かけるかという具体的な予定にもなっていた。
教科書から雑誌まで広がる読者層
進呈広告は、小学校用の書籍、中等学校用の書籍、その他の書籍・雑誌を分けている。この区分には商務印書館の幅広い出版事業が表れている。同館は清末から教科書の刊行を大きく展開し、共和国成立後もその事業を広げた。また、『東方雑誌』や『小説月報』などの雑誌も発行していた。購入額の条件と書券の額を変えることで、一つの企画のなかで異なる顧客層に呼びかけている。学校用書籍の買い手も教育段階によって分ける一方、一般の書籍と雑誌には共通の条件を設けている。
原文
四部叢刊
四部叢刊
第二次預約
本書第一次預約發售於七年之前年來人工材料日益加昂敝館此次續售第二次預約適值創業三十年紀念爲酬答賜顧諸君之隆意仍照前價不加分文但紀念期內不再贈券
本日全天營業
本日全天營業
賜顧諸君惠臨請早
本日星期日原定於上午休業半天祇以本館三十年紀念期限只餘五日惠顧者益見加多茲爲便利顧客諸君起見上午並不休業照常於八時半開市即祈公鑒爲幸
上海商務印書館及虹口分店謹啟
商務印書館三十年紀念大贈品
商務印書館三十年紀念大贈品
陽曆本月底截止
小學用書購滿五角贈實洋書券六角
中等學校用書購滿一元贈實洋書券三角
其他本版圖書雜誌購滿一元贈實洋書券二角