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時報

時報の1926年10月16日付紙面は、孫伝芳の聯軍と北伐中の南方軍との戦争を三つの方向から伝えた。南京発の記事は聯軍日報を引用し、江西の戦況が緩和して双方が停戦に向かい、孫伝芳が各軍に守勢を命じたと報じた。同じ記事は、周鳳岐の第三師の留守部隊が夜に南京を出たこと、南京市内で戒厳が強化され、合言葉が変えられ、駅や埠頭や城門で荷物が検査されたことも伝えた。褚慧僧や虞洽卿ら浙江の有力紳士は九江の孫伝芳に打電し、即時停戦と緩衝地帯の設定、浙江軍の浙江帰還を求めた。紳士たちは、浙江の防備が手薄なこと、冬の警備の時期が来たこと、山東軍が通過するという噂を理由に挙げた。北京発の電報は、張作霖が慎重な姿勢を保ち、山海関を越える意思を持たず、中央の首領に推されても断るだろうと伝えた。

この読解は紙面の三本の記事を扱う。対象は周鳳岐の部隊に関する南京発の記事、浙江の紳士の電報、張作霖に関する北京発の電報である。OCRが段の順序を乱していたため、本文はタイル画像から書き起こした。南京の記事と紳士の電報はタイルの端で文の途中から切れており、紳士が発した三通の電報のうち読解に含まれるのは最初の一通だけである。広告料金表と図画時報の目次は活字が非常に小さく、一部しか判読できないため翻訳していない。

翻訳

南京・常州における周軍の行動

◎聯軍日報の報道によれば、江西省の軍事情勢はすでに緩和に向かっており、双方とも停戦して和議に入る見込みである。聯軍の各将領は、戦地の障害物を取り除くほかは、近日中にそれぞれ元の防衛地へ戻り、当初の方針を実行していることを示す。孫伝芳は各方面からの電報への返電でいずれも平和に賛成し、さらに各軍に守勢を取るよう命じて決意を示した。(南京十五日発)

◎南京・常州における周軍の行動◎ 周鳳岐の第三師が江西方面へ出発したのち、旧江寧府署の第三師留守司令部や朝天宮などに分かれて駐屯していた一部の留守部隊が、十四日夜に南京城を出た。当夜は特別戒厳が敷かれ、南京駐留の第八師の部隊、軍警合同の稽査処、各区の警察署が巡回を強め、各要所にはいずれも歩哨を増やして警戒し、合言葉も臨時に変更した。十四日以来、各駅、汽船埠頭、城門での検査はことのほか厳重になり、城を出る者も入る者も、荷物などはすべて開けて見せなければならない。また省公署は武進県知事から電報を受け取り、常州に駐留する……

浙江の紳士、孫・周・蔣に打電

◎浙江の紳士、孫・周・蔣に打電して平和を主張し、浙江軍の浙江帰還を要請!!! 浙江の紳士である褚慧僧、虞洽卿、殷鋳夫、王暁籟、鄔志豪らは、浙江省の地元が手薄となり治安が憂慮されるため、昨日特に協議して三通の電報を発することを決め、双方に停戦を求めるとともに、孫氏が浙江軍に浙江へ戻るよう命じることを要求した。電文は以下の通りである。

▲孫伝芳あて電報 九江 孫総司令閣下 和平代表が停戦と撤兵を提議し、双方の折衝にすでに糸口が見えたと聞き、東南の人民は額に手を当てて喜んでおります。ただ近日、山東軍が通過するとの噂がしきりに流れ、人心は恐れおののき、町や村は震え上がっております。加えて冬季警備の時期に当たり、この点にもとりわけ配慮すべきであります。戈を止めることこそが武であり、時機を失ってはなりません。こちらから先に手を打てば、立派な徳はいっそう明らかになります。どうか毅然として即日停戦を宣言し、地域を区切って緩衝地帯とし、そのうえで善後策を公に協議されますよう願います。億万の生霊は、実に利益を……

張作霖の態度

◎張作霖の態度◎ 奉天派幹部筋の情報によれば、張作霖は時局への対応をなお慎重に計画中であり、目下のところ中央に対しては依然として静観の態度を保ち、軽々しく口出しせず、最近は山海関の内側へ入る意向もない。(北京十五日午前十時電)

◎張作霖は政治状況に対してかなり消極的であり、たとえ彼を中央の臨時首領に担ぎ上げようとする者がいても、必ず引き受けないと表明するだろう。(北京十五日午後三時電)

解説

浙江の紳士が浙江軍の帰還を求めた背景

浙江の紳士たちの電報は、浙江省の防備が手薄で治安が心配だと訴え、孫伝芳に浙江軍を帰還させるよう求めた。この電報は浙江で公然とした決裂が起こる直前に出された。南京の記事が第三師の指揮官として名を挙げる周鳳岐は、浙江省長の夏超と古くから結びついた軍人であり、二人は1916年に当時の浙江の督軍の打倒をともに企てた。夏超は1926年に蔣介石とひそかに合意し、国民革命軍が武昌で呉佩孚を破れば寝返ると約束した。国民革命軍は10月10日に武昌を落とした。夏超は浙江と上海を結ぶ鉄道を切断し、杭州の守備隊を分散させて、孫伝芳の支配を弱めた。夏超はこの紙面が刊行された1926年10月16日に浙江の独立を宣言し、浙江出身の兵士全員に帰郷を呼びかけた。電報は帰還要求の理由を治安と冬の警備として説明しており、署名者と夏超の計画を結びつける記述を含まない。それでも紳士たちの要求は夏超の呼びかけと同じ時期に出ており、浙江の部隊の帰還が当時の浙江で切迫した政治問題になっていたことを示している。

1926年10月の江西戦線と停戦報道

南京発の記事が伝える聯軍とは、孫伝芳が浙江・江蘇・安徽・福建・江西の五省で編成した五省聯軍である。国民革命軍は1926年9月4日に江西の省境を越えて攻撃を始め、9月19日までに九江と南昌をともに押さえた。孫伝芳は9月21日に南京から援軍を率いて到着し、国民革命軍を退却させて失地の大半を取り戻した。紳士たちが電報を九江の孫総司令あてに送ったことは、孫伝芳がこの時期に江西の前線にいたことを示している。江西の情勢が緩和し、孫伝芳が守勢を命じたという記事は聯軍自身の新聞に基づいており、孫伝芳の側が示した見方を伝えている。実際には江西で激しい戦闘が続き、その最中に夏超が広州の国民政府側へ寝返った。孫伝芳の軍は10月末までに江西と福建で再び退却しており、記事が予想した停戦は実現しなかった。

張作霖が北京中央と距離を置いた事情

北京発の二本の電報は、張作霖が静観の態度を取り、政治に消極的で、中央の臨時首領に推されても引き受けないだろうと伝えた。張作霖の奉天派は1926年半ばまでに北洋政府で最大の勢力を握っていたが、張作霖は北京政府の不安定化や日本とソ連の影響からも圧力を受けていた。国民革命軍の当初の戦略は、呉佩孚を倒し、孫伝芳をなだめ、張作霖には手を出さないというものであり、南方の戦争はまだ張作霖に向けられていなかった。電報が伝えた消極姿勢は長く続かなかった。張作霖は1926年11月に奉天軍の司令官たちと孫伝芳や閻錫山らほかの軍閥を集め、安国軍を結成した。孫伝芳と張宗昌は安国軍の副司令に任じられ、安国軍は本部を浦口・南京地区に置いた。安国軍の指導者会議は1927年6月に軍政府を樹立し、張作霖を大元帥に推した。この紙面は、奉天派が長江の戦争に公然と加わる数週間前の張作霖の表向きの姿勢を記録している。

山東軍通過の噂が浙江を不安にさせた理由

紳士たちの電報は、山東軍が通過するという噂を人心不安の理由に挙げた。当時の山東省は、奉天派の司令官である張宗昌の支配下にあった。孫伝芳はその一年前の1925年秋に反撃を行い、張宗昌の軍を上海の中国人地区から追い出した。北方の軍が味方として孫伝芳の領内に入れば、この地域のかつての敵が通ることになる。紳士たちの文面は、そうした行軍が保護ではなく新たな混乱をもたらすことを恐れていたことをうかがわせるが、電報は山東軍の通過をあくまで噂として書いている。孫伝芳と北方の結びつきはその後まもなく強まった。孫伝芳は1926年11月に張作霖の安国軍に加わり、1927年初めに江蘇と浙江から追われたのちは奉天派から補給を受けた。

原文

南京常州周軍行動

◎ 聯軍日報消息、 贛省軍事已趨和緩、 雙方均將停戰議和、 聯軍各將領、 除掃除戰地障碍外、 不日將各歸原防、 表示實踐初旨、 孫傳芳復各方電均贊成和平、 且下令各軍取守勢以示決心、 (南京十五日發) ◎ 南京常州周軍行動 ◎ 周鳳岐第三師開赴贛方後、 有一部分留守軍隊、 分駐於舊江甯府署三師留守司令部及朝天宮等處、 於十四日夜間出南京城、 當夜特別戒嚴、 駐甯第八師軍隊、 及軍警聯組稽查處、 各區警察署、 加緊梭巡、 各要隘均加崗防衛、 臨時更換口令、 自十四日起、 各車站輪埠城門、 檢查格外嚴密、 無論出城進城行李等件、 均須啟視、 又省署接武進縣知事電、 駐常

浙紳致孫周蔣電

◎ 浙紳致孫周蔣電主張和平並請浙軍回浙!!! 浙紳褚慧僧、 虞洽卿、 殷鑄夫、 王曉籟、 鄔志豪等、 因浙省地方空虛、 治安可慮、 昨特議定發出三電、 請雙方停戰、 並要求孫氏令浙軍返浙、 電文如下、 ▲ 致孫傳芳電九江孫總司令鑒、 聞和平代表提議停戰撤兵、 雙方接洽、 已見端倪、 東南人民、 額手稱慶、 惟邇日魯軍假道、 風傳甚盛、 人心惶恐、 閭閻震驚、 復以時屆冬防、 尤宜兼顧、 止戈爲武、 時不可失、 自我先施、 益昭令德、 尙祈毅然即日宣佈停戰、 劃地緩衝、 然後公議善後、 億兆生靈、 實利

張作霖態度

◎ 張作霖態度 ◎ 奉方幹部息、 張作霖對時局之應付、 尙在愼密籌劃中、 目前對中樞仍持鎭靜態度、 不輕過問、 最近亦無入關意、 (北京十五日上午十時電) ◎ 張作霖對政治狀况、 頗爲消極、 縱有人擁爲中央臨時首領、 亦必表示不幹、 (北京十五日下午三時電)

紙面の出典:Source: Internet Archive / eastasia-periodicals

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