世界日報
- 正言晩報の告知
- 鎮威第三・第四方面聯合軍団司令部の布告
- 英語活用読本
世界日報は、新しい夕刊紙の告知、北京駐留軍の布告、英語教科書の広告を載せた。正言晩報は10月17日の創刊予定を告げ、紙面が北京の既存の夕刊紙の倍あると宣伝し、銅元と銀貨での価格を示して、宣武門外の本社への有償の投稿を募った。鎮威第三・第四方面聯合軍団司令部は、城内に一時駐屯した部隊を秩序の回復に合わせて他所へ移すと発表し、不逞の兵士から被害を受けた住民に、以前の2回の布告に従って氏名を届け出るよう求めた。英語活用読本の広告は、直接法と口演法を採り、クレーギー式の発音記号を使う全6冊の教科書の第1冊を売り込み、編者が聖約翰大学で長く教えたと宣伝した。
この読み取りは、正言晩報の告知、軍団司令部の布告の判読できた最初の1行、英語活用読本の広告の冒頭の3点を扱う。布告は下段に続くが、その部分は一部しか読めず、軍団長の横にある小さな人名は書き起こしていない。正言晩報の告知の末尾には、隣の書籍広告のものとみられる文字が混じっている。右端の薬の広告は暗くかすれており、書籍目録や電話案内の小さな活字も多くが一部しか読めない。[?]は判読できなかった文字を示す。
翻訳
正言晩報の告知
月曜日。正言晩報、定期刊行と原稿募集のお知らせ。本紙は10月17日に創刊の予定である。毎日大判1枚を発行し、北京で現在出ている各夕刊紙より紙面を倍に広げ、ニュースは早く確かで、材料は豊富である。小売は1部銅元6枚、月ぎめは大洋4角5分、年間は大洋4元5角。本紙は精良を期し、専任の記者を雇ってニュース取材と各種の文章を担当させるほか、報酬を惜しまず、各種の重要ニュース、社会[?]ニュースおよび短い小品文を募集する。寄稿くださる方は、宣武門外山西街の本社へ直接お送りいただきたい。採用して掲載した場合は十分な謝礼を差し上げる。不採用の原稿は返却しないので、ご了承願いたい。以上お知らせする。販売[?]満、精印16函、布製の帙付きで、すぐに発送する。発行 ○ 錦 北京
鎮威第三・第四方面聯合軍団司令部の布告
丙寅年九月[?]。鎮威第三・第四方面聯合軍団司令部布告。本軍が城内に駐屯しているのは、もともと一時の便宜的な措置であり、軍民ともに不便を感じていることは十分承知している。現在、京師の秩序は次第に回復し、治安に心配はなくなったので、適当な場所を選び、直ちに他所へ移転する。ただ、[?][?]が行き届かず、不逞の軍人が法紀を守らず市井を騒がすことが避けがたいのではないかと深く懸念する。被害を受けた者があれば、本部の前2回の布告に従い、[?]詳しい氏名を明らかに
英語活用読本
全6冊、第1冊刊行、定価8角。英語教育で大切なのは、活用できることである。本書は最も進んだ外国語教授法を採用し、教師と生徒の身の回りにある事物を題材に、直接法と口演法を用い、その時々に応じて活用するので、興味が次々と湧き、実際の成果を挙げやすい。各課は本文、発音、慣用句、文法、聞き取り、会話、翻訳、書き方、構想、その他の練習に分かれ、児童が耳、目、手、口のいずれでも十分に練習できるよう努めている。全巻にクレーギー式記号で発音を示し、発音を格段に容易にしている。編者は長年にわたり聖約翰大学英語科で教鞭を執り、中国人学生が英語を学び始めるときの困難をどう取り除くかを熟知しているので、本書が需要に合うことは言うまでもない。本書の内容の大要
解説
聯合軍団を率いた奉天派の指揮官
布告を出した司令部は、奉天派の2人の将軍による合同司令部に当たるとみられる。韓麟春は第4方面軍の司令官となり、張学良の第3方面軍と合同司令部を組んだ。この組み合わせは、布告にある第三・第四方面聯合軍団という名称と一致する。張学良と韓麟春は1926年に北京の昌平の南口で馮玉祥の国民軍と激しく戦った。この戦いの最中に奉天派の呉俊陞の部隊が周辺地域で略奪をはたらき、韓麟春と張学良は呉俊陞と関係した将校を解任した。布告が不逞の軍人に対する訴えを受け付けると約束したことは、略奪を理由に自軍の将校をすでに処分した司令部の経歴と一致する。
北京城内に部隊が駐屯した理由
北京の城内に兵士がいたのは、北方の軍が1926年の前半に武力で首都を押さえたからである。同年4月、張学良の軍が首都を占領し、少し遅れて呉佩孚の軍も到着した。占領した軍は首都で略奪をはたらき、大きな混乱を引き起こした。布告はそれから約半年後に、城内駐屯を一時の便宜的な措置と呼び、京師の秩序はまだ次第に回復している段階だと述べている。布告は被害の届け出について以前に出した2回の布告にも触れており、司令部が兵士による被害についてすでに2度指示を出していたことを示している。この布告が出たのは、国民党が1926年7月に北伐を開始した後のことである。
競合紙の日刊紙に載った夕刊創刊の告知
正言晩報の告知を載せた世界日報は、ジャーナリストの成舎我が1921年に北京大学を卒業した後、世界晩報とともに創刊した新聞である。新しい夕刊紙は、同じ北京の夕刊市場にすでに自社の夕刊を持つ経営者の日刊紙に広告を出したことになる。正言晩報は紙面の大きさと価格で売り込み、毎日大判1枚を出して北京の既存の夕刊各紙の倍の大きさにすると主張し、1部銅元6枚の小売価格と銀貨建ての月ぎめと年間の料金を示した。正言晩報はさらに、専任の記者を雇い、外部から寄せられる重要ニュース、社会ニュース、短い小品文に高い謝礼を払うと約束した。紙面の大きさの比較とニュースの早さの約束は、正言晩報が広告で自らについて主張したものである。
英語活用読本とフォーセットの直接法
英語活用読本の広告に書かれた特徴は、アメリカ人教師ローレンス・フォーセットの仕事とよく一致する。広告の判読できた部分は編者の名を挙げていない。フォーセットは1922年に米国聖公会の伝道局の派遣で中国に渡り、上海の聖約翰大学で英語の助教授として教え始めた。フォーセットの娘の回想によれば、彼の直接法は多くの視覚教材とフラッシュカードを使い、教師が中国語を使わずに教えられるものだった。広告が生徒の身の回りの事物を題材にした直接法と口演法をうたうのは、これと同じ考え方である。フォーセットはウィリアム・クレーギーが考案した発音記号の熱心な支持者でもあり、上海の商務印書館が出した一連の出版物でこの方式を広めた。広告が約束するクレーギー式記号は、この方式を指している。フォーセットのLiving English Readersは刊行年がはっきりしないまま出版されたが、彼の経歴をまとめた記録はこれを4冊と数えており、広告の全6冊とは数が合わない。フォーセットは1925年7月に伝道団に辞表を出しており、彼が編者であれば、広告の言う長年の在職は約3年の勤務を指すことになる。
原文
正言晚報啟事
星期一正言晚報定期出版徵求稿件啟事本報定期十月十七日出版日出一大張較比北京現有各晚報加大一倍消息靈通材料豐富零售每份銅元六枚每月大洋四角五分全年大洋四元五角本報力求精美除聘定專員擔任新聞探訪及各種文字外并不吝重酬徵求各種重要消息社 [?] 新聞及短篇小品文字倘荷惠稿希逕寄宣外山西街本社如經選載酬貽從豐不合恕不檢還此啟銷 [?] 售滿精印十六函定布套即寄發行 ○ 錦北京
鎭威第三四方面聯合軍團司令部佈告
丙寅年九月 [?] 鎮威第三四方面聯合軍團司令部佈告照得本軍駐守城內原屬一時權宜之計深知軍民均感不便目下京師秩序逐漸恢復治安無虞自當採擇相當地點即行遷移他處惟誠恐 [?] [?] 未周難免有不逞軍人罔遵法紀擾害閭閻倘有被害之人應遵照本部前兩次佈告 [?] 明詳細姓名
英語活用讀本
全書六冊第一冊出版定價八角英語教學, 貴能活用. 此書採取最進步的教授外國語方法, 就師生環境所及之事物, 用直接法及口演法, 因時致用, 故能興趣環生, 易收實效. 每課分課文, 讀音, 習語, 文法, 默聽, 會話, 繙譯, 書法, 構思以及其他練習, 務使學童在耳目手口上, 均有充分的練習機會. 全書用克賚基符號注音, 俾發音格外便利. 編者曾任聖約翰大學英語科講席多年, 深知如何解除中國學生初習英語之困難, 故此書之適合需要, 可無待言. 本書內容大要