Crítica
- われわれは敗北を信じない、とナサッシ語る
- 守備の試合になる、とバッカロ語る
- 両チームの入場
クリティカは、チリで開かれていた南米選手権のウルグアイ対アルゼンチン戦の当日に、両主将の談話を載せた。ウルグアイ主将ナサッシは、カウケネスでの滞在を経て選手たちは休養十分だと語った。ナサッシは苦しい試合を最小差で制すると予想し、「永遠にして立派な好敵手」を相手に敗北は考えられないと述べた。アルゼンチン主将バッカロは予想を避け、両チームの力は互角だと語った。バッカロは新顔二人が入っても戦力は落ちないと述べ、守備が試合を決めると予想した。続く記事は両チームの入場を現在形で伝えた。楽団がタンゴと両国の国歌を演奏し、パラグアイ人主審ミゲル・バルバが同国の選手を線審に従えて入場し、両主将が花を交換した。今回の読み取りは試合前の談話と入場の場面までを扱い、試合結果を含まない。
翻訳
われわれは敗北を信じない、とナサッシ語る
……最後の弾、そしてカウケネスでの滞在を経て選手たちは休養十分だと明言したことに続けて、勝者は苦しい試合の末に生まれ、最小限の差で勝つだろうと付け加えた。そして最後にこう語った。「わが永遠にして立派な好敵手は極めて厳しい試練にさらされ、わがチームに勝つには必ずや全力を尽くさねばならないだろう。わがチームはもちろん、敗北の苦い味など考えることもできないのだ」
守備の試合になる、とバッカロ語る
――アルゼンチン代表の主将バッカロが今日の午後の試合についてわれわれに語った談話を、そのまま伝える。「何も前もって言うことはできない。どんな予想も当てにならない。どちらのチームにも同じだけの勝機がある。どちらもまとまりのあるチームで、同じ戦術で戦うのだから」。わがチームは体調が万全であり、だからこそ今日の午後の戦いぶりに全幅の信頼を寄せている。新顔が二人いるが、入れ替わった選手の穴を感じさせることはないと思う。わが選手たちは、アルゼンチン・フットボールの名声をしっかりと守り抜く覚悟で試合に臨む。今日の午後の試合で特に目立つのは、守備陣の働きになると思う。
両チームの入場
いま、フィールドに陣取った楽団が最も人気のあるタンゴを演奏している。少しして楽団はアルゼンチンとウルグアイの国歌を奏で、観衆から大きな拍手が起こる。パラグアイ人の主審ミゲル・バルバがピッチに入り、パラグアイの選手たちが線審として主審を補佐する。ウルグアイチームの主将ナッサ [?] が、アルゼンチンの主将バッカロに花の [?] ro [?] を手渡す。バッカロも同じようにし、再び拍手が起こる。
解説
1926年10月24日の試合を前にした両国の順位と実績
1926年の南米選手権は、各チームが他のすべてのチームと1回ずつ対戦する総当たり方式で行われ、全試合がサンティアゴのエスタディオ・スポルト・デ・ニュニョアで開かれた。アルゼンチンは1925年大会を制した前回王者として参加し、ウルグアイはそれまでの9大会のうち5大会で優勝していた。ナサッシがアルゼンチンを「永遠にして立派な好敵手」と呼んだ言葉は、両国が優勝を分け合ってきたこの経緯を踏まえている。両主将がクリティカに談話を寄せた時点で全日程の半分が終わっており、アルゼンチンは勝ち点4で首位に立ち、ウルグアイ、チリ、パラグアイに2点差をつけていた。アルゼンチンは直前にガビノ・ソサの4得点でパラグアイを8対0で破っており、バッカロが自軍の調子に自信を示したのもこの大勝を踏まえると理解しやすい。ウルグアイは首位に並ぶためにこの試合で勝つ必要があった。
試合の結果と両主将の予想
ウルグアイはこの日の午後の試合に2対0で勝った。RSSSFの記録によると、ウルグアイは前半を1対0で折り返し、22分にボルハス、73分にカストロが得点した。同じ記録は観衆を1万5000人とし、主審をパラグアイのミゲル・バルバとしている。バルバは、クリティカが入場の場面で伝えた主審と同じ人物である。ナサッシは苦しい試合を僅差で制すると予想しており、実際の結果はその予想に近かった。バッカロは守備が試合を左右すると予想し、パラグアイに8対0で大勝していたアルゼンチンはこの試合で無得点に終わった。RSSSFの出場選手一覧はアルゼンチンのハーフの列にバッカロと並んでコンティを載せており、この記録は新顔が2人いるというバッカロの発言と合う。判読できた抜粋は新顔の名前を挙げていない。ウルグアイはこの勝利でアルゼンチンと勝ち点で並び、最終戦でパラグアイを6対1で破って6度目の優勝を決めた。クリティカの抜粋は試合前の式典で終わっており、紙面が伝えたのは両主将の見通しと入場の様子である。
紙面で語ったウルグアイ主将ホセ・ナサッシの経歴
ホセ・ナサッシはウルグアイのディフェンダーで、右サイドバックやセンターバックを務めた。ナサッシは南米選手権で1923年、1924年、1926年に優勝しており、この紙面で自信を見せた主将は、それまでの優勝とサンティアゴ大会での優勝の間で語っていたことになる。ナサッシは4年後の1930年、第1回FIFAワールドカップで主将としてウルグアイを優勝に導いた。クリティカの入場の記事は、バッカロに花を手渡したウルグアイ主将を「Nazza [?]」と記している。この表記はOCRで崩れた形であり、同じ紙面がナサッシをウルグアイ主将として扱っていることから、ナサッシを指すとみてよい。
クリティカのサッカー報道と国外からの電報
クリティカはナタリオ・ボターナが率いる新聞で、早くからスポーツに大きな紙面を割いていた。同紙は1915年8月15日から日曜午後7時の第2版を加え、のちに正午に出るスポーツ中心の第3版も発行した。歴史家シルビア・サイッタによると、クリティカのサッカー記事は長い物語の形をとり、試合の重要な場面を示す小見出しで区切られていた。サイッタはまた、記事が読者を競技場の場に置き、観客の反応を書き留めたと述べている。「両チームの入場」という小見出しの下でタンゴ、国歌、拍手を伝えたこの記事も、その書き方に沿っている。クリティカは国外取材の経験も持っていた。ウゴ・マリーニは1922年10月にブラジルで開かれた南米選手権を現地で取材し、クリティカはその後、サッカーチームに記者を同行させて国外へ送ったアルゼンチン初の新聞になった。ボターナ自身も1926年2月から8月までアルゼンチン・フットボール協会の会長を務めており、この大会のわずか数か月前まで競技団体を率いていた。当時のアルゼンチンの新聞は国外の出来事を電報で受け取っていた。サンタフェのエル・リトラル紙は、アウストラル通信社と自社特派員の電報を届いた当日に一面に載せていた。この記事は「いまこの瞬間」を意味する現在形の書き出しと、「そのまま伝える」という言い回しを使っており、試合開始の時点でサンティアゴから電送された記事であることをうかがわせる。抜粋は、その電報がクリティカの派遣記者によるものか通信社によるものかを明らかにしていない。
原文
NO CREEMOS EN LA DERROTA HA DICHO NASAZZI
último cartucho y declarar que se hallan descansados, después de la estada que han hecho en Cauquenes, agregó que el vencedor surgirá después de un encuentro difícil y que ganará por mínima ventaja. Terminó diciendo: " Nuestro eterno y digno rival será sometido a una durísima prueba y seguramente tendrá que empeñarse a fondo para conseguir la victoria sobre nuestro equipo, que no puede, desde luego, pensar en los sinsabores de una derrota. "
SERA UN MATCH DE DEFENSA, HA DICHO VACCARO
- Transmitimos textualmente la declaración que nos hizo Vaccaro, capitán del cuadro argentino, referente al match de esta tarde: " Nada puedo adelantar. Todo pronóstico es aventurado. Iguales probabilidades tienen uno y otro cuadro, tratándose de equipos homogéneos que desarrollan igual táctica de juego. " Mi equipo se halla en excelentes condiciones físicas, por eso confío ampliamente en su actuación de esta tarde. No obstante tener dos hombres nuevos, creo que no se extrañarán los reemplazados. Mis hombres concurren dispuestos a dejar bien sentado el prestigio del football argentino. Creo que la característica especial del match de esta tarde residirá en la labor de las defensas.
Aparición de los equipos
En estos momentos la banda de música stiuada en el field, ejecuta los tangos más populares. Poco más tarde hace oir los acordes de los himnos argentino y uruguayo, provocando grandes aplausos entre el público Hace su entrada a la cancha el referee paraguayo, Miguel Barba, a quien secundan, como linesmen, loe jugadores paraguayos. El capitán del team uruguayo, Nazza [?] hace entrega de un [?] de flores ro [?] al capitán argentino, Vaccaro. Este hace lo mismo y vuelven a oirse aplausos.
紙面の出典:Source: Internet Archive / Biblioteca Nacional de la República Argentina